11月22日は「いい夫婦の日」。明治安田生命保険が毎年この日に向けて実施している恒例のアンケート調査の結果が公表された。
夫婦の出会いのきっかけに関する質問では、2022年に結婚した人の22.6%が「マッチングアプリ」と回答するなど、5人に1人が“アプリ婚”であることにSNSでは反響が寄せられている。
また、夫婦関係についての質問では「円満である」と答えた人が75.1%だった。円満と答えた人はコミュニケーションにどれくらいの時間取っているのか。アンケートには参考になるデータが並んでいた。
一方、「生まれ変わったら結婚したくない理由」に対する調査結果では、時代の流れを反映したような赤裸々な声もある。
“マッチングアプリ婚”、今や主流です
アンケート調査は10月12日から18日にインターネット上で実施され、全国の20から79歳の既婚男女1620人から回答を得たものだ。
「夫婦の出会いのきっかけ」についての質問項目では、「職場の同僚・先輩・後輩」が最多で29.3%、次いで「知人・ 友人の紹介」が24.3%、「学校の同級生・先輩・後輩」が14.1%、「マッチングアプリ」は3.6%だった。
一方で、2022年に結婚した人に限ると22.6%がマッチングアプリが出会いのきっかけになったと回答。全体の20%を超え、出会いの方法としては主流になったとも言える。
マッチングアプリと回答した人の割合は、15から19年に結婚した人で平均6.6%だった。そこから増加傾向となり、20年は17.9%、21年には16.9%に急増していた。
「円満な関係」の人たちの会話時間、どれくらい?
「現在の夫婦関係は円満ですか(単一回答)」では、75.5%が「円満である」と回答。コロナ禍の影響でコミュニケーションの総量が増えたことが一因などとされた。
何をもって「円満」とすることができるのか。一概には言えないが、全体の調査結果では「よく会話すること」が最多で66.4%、次いで、「感謝の気持ちを伝える」 が54.6%、「お互いの健康を気遣う」が45.6%だった。
さらに世代別に見ると、20代と30代では「一緒に食事に行く」が上位ベスト3の理由に入っていた。
1日の夫婦の会話時間は平均で平日は131分、休日では240分という結果だったが、夫婦仲の良し悪しで大きく会話時間に差があることも明らかに。
夫婦仲が「円満な人」と「円満でない人」を比べると、平日では円満な人が154分、円満でない人が42分、休日は円満な人が285分、円満でない人が76分。約4倍の差があった。
「生まれ変わったら結婚したくない理由」は?
「円満」な夫婦もいる一方、アンケート調査では、複数回答で「生まれ変わったら結婚したくない理由」も公表されていて、赤裸々な声があがっていた。
全体では「独身の方が自由気ままだから」が49.5%でトップ、次いで、「結婚という形にとらわれずにパートナーとして相手と生活したいから」が24.1%、「自由に恋愛したいから」が21.8%だった。
夫婦やパートナーとの関係や恋愛・結婚に対する考え方は人それぞれ。調査結果には今の時代が反映されていた。