NHK・Eテレの番組に登場するパペット人形のキャラクター「ニャンちゅう」の声優が、津久井教生さんから羽多野渉さんに交代することがわかった。2人の所属事務所である81プロデュースが11月18日に、公式サイトで発表した。
ALSを公表。津久井教生さんは「アドバイザー」に
「ニャンちゅう」は1992年に初めて番組に登場して以来、多くの人に愛され、2022年に放送30周年を迎えた。30年間、津久井さんが声を吹き込んできた。
羽多野さんは今後2023年4月の放送回からニャンちゅうの声優を担当する。交代後も津久井さんは「アドバイザー」という立場で番組に参加するという。所属事務所は「今後ともニャンちゅう、そして両名の役者を何卒よろしくお願いいたします」と呼びかけている。
NHKの公式サイトでも、「この度、ニャンちゅうの声の出演は、津久井教生さんから羽多野渉さんに交代することになりました。今年度の放送については、津久井さんか羽多野さんの出演になります」と報告されている。
津久井さんは2019年10月に、自身のブログで「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と診断されたことを公表した。当時は、自力で歩くことが難しく、杖と車椅子を使って移動する生活だが、「声は無事」であると報告。その後も自身のSNSやブログ、メディアなどで、声優活動や症状について発信していた。
「大好きな先輩であり恩師です」羽多野渉さんの代表作は?
新しくニャンちゅうの声優を務めることになった羽多野渉さんは、自身のTwitterで「30年間ニャンちゅうの声を担当されている津久井教生さんは、大好きな先輩であり恩師です。作品やキャラクターの持つ温かさや大切な想いを繋いでいけるよう、尽力いたします」と意気込みをつづっている。
羽多野さんは、アニメ『黒子のバスケ』の実渕玲央役、『僕のヒーローアカデミア』の心操人使役、『アイドリッシュセブン』の八乙女楽役などで知られる人気声優。歌手としても活躍している。