「ポケモン休みを取りました」
SNSでこんな声が相次いで寄せられている。11月18日は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売日で、買ってすぐプレイしたいという人が有給休暇などを取得する動きだ。
3年ぶりとなる同シリーズの新作発売とあって、注目度は高い。最近では“推し休暇”なども認める企業や組織なども出てきており、好きなことやモノのために休暇を取る動きも広がっている。
ポケモン休み「受理しました」
ファン待望のポケモンソフト最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売。シリーズ初となるオープンワールド(マップの制限が少なく自由に移動できる)のRPGだ。
公式サイトでは「ストーリーに決められた順序のない、新たな冒険スタイル」などと説明している。
SNSでは、「すでに上司に(休暇を取ると)報告しておいた」「ポケモン休みを取った」などと発売日の前から仕事などを休んでプレイを宣言する人もいるほどだ。
その一方、「ポケモン休み取りたいけど仕事だ」「休み取れないなぁ」などと悲しみの声もある。
謎解きクリエイターで株式会社RIDDLERの代表取締役を務める松丸亮吾さんは14日、Twitterで「会社の子が休暇届もってきたので受理しました」とツイート。社員とみられる人が提出した休暇届に記載されていた理由は以下のようなものだった。
「自分だけの宝物を見つけに行くために、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売に合わせて、パルデア地方に旅行にいきます」
パルデア地方とは、ゲームに登場するエリアのことを指す。
松丸さんは赤字で「受理しました。僕も休む」と宣言した。
過去には「モンハン休み」もトレンドに
“推し休暇”やゲーム休暇などを認める企業や組織なども出てきていて、好きなことやモノのために休暇を取る動きは徐々に広がりつつある。
ゲームソフトを例に挙げると、2021年3月には人気ゲーム「モンスターハンターライズ」の発売日に合わせて「モンハン休み」とする企業もあった。なんと、すべての社員を対象にしたのだ。
代表取締役に当時取材したところ、「26日は『早速モンハンをプレイしたいという理由で休みたい』という社員が複数いたので、思い切ってこのような対応にしました」というコメントだった。