カナダの川でサケが大量死。気候変動で干ばつリスク「20倍」との指摘も

サケの大量死は、干ばつによる川の水位低下が原因とみられている。
産卵のために遡上するサケ(イメージ写真)
産卵のために遡上するサケ(イメージ写真)
Laura Hedien via Getty Images

カナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州の川で、サケが大量に死んでいるのが見つかった。

BBCによると、毎年秋に産卵のために戻ってくるサケを数えている調査隊が見つけた。

The Guardianは、「ブリティッシュ・コロンビア州を1カ月以上にわたって襲っている干ばつの最新の犠牲者だ」と伝えている。

川の様子を捉えた動画をTwitterに投稿した、ウィリアム・フースティ氏はこの地域の保護管理者で、「このような事態を目の当たりにして、愕然とするばかりです。川の水位はどこも低くなっています」とThe Guardianに語ったという。

フースティ氏によると、10日前に雨が短時間降ったことで水位が上昇し、サケが川を遡上したが、その後雨が降らず、川が干上がったため、魚が取り残されてしまったのだという。

生物学者の話として、「川の底には6万5000匹のサケの死骸があり、そのうちの70%以上は産卵に失敗したと推定している」と伝えている。

一方、気象科学者らの分析で、気候変動により、今年の夏は、北半球で記録的な干ばつが発生する可能性が少なくとも20倍高くなっていたことが明らかになったという。今年観測された干ばつは、人間の活動による地球温暖化がなければ400年に1度の規模だったものの、現在の気候では20年に1度起きる可能性があるとしている。

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Maya Nakata/Huffpost Japan

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