9月、イギリスの新しい首相に就任したリズ・トラス氏。
エリザベス女王が亡くなる2日前の9月6日、女王が静養中だったスコットランドで首相に任命され、女王の「最後の公務」としても注目された。
イギリスで女性首相が誕生したのは、マーガレット・サッチャー氏(在任1979〜1990年、故人)、テリーザ・メイ氏(在任2016〜2019年)に続き3人目だ。
なぜ服装に注目?
そのトラス氏の“服装”が、注目を集めている。
10月5日にあった与党・保守党大会で、トラス氏が着ていたのは濃い赤のワンピースで、黒のベルトも着用していた。
その装いが、2019年にBBCで放送されたドラマ『Years and Years』に出てくる女性政治家が着用していたものとそっくりだと指摘されているのだ。
The Guardianは「なぜリズ・トラスは架空のファシストと同じ服を着ていたのか?」との見出しとともに、「保守党大会で首相が着た赤いドレスは『Years and Years』のエマ・トンプソンと驚くほど似ていた」と報道。エマ・トンプソン氏は作中で、ヴィヴィアン・ルックという女性政治家を演じていた。
『Years and Years』については、「世界情勢がますます混沌とする中、極右ポピュリスト政党のリーダーとしてルックが権力を握るまでの過程を描いている」 と紹介している。
このドラマは、EU(欧州連合)離脱後のイギリスを舞台に、「政治、経済、技術の進歩によって不安定になった世界を生きるライオンズ一家を15年間追いかける」という設定で、「極右ポピュリスト政党が権力を握る」「ドナルド・トランプが大統領選に再選」などの近未来の社会をフィクションで描き、話題を集めた。
『Years and Years』の脚本を手がけた、ラッセル・T・デイヴィス氏もインスタグラムで、作中のエマ・トンプソン氏とトラス氏を比較する画像を投稿。「これはおかしなことになっている」と付け加えた。
なぜ同じような服を着ていた?
実際のところ、なぜ同じような服装を着ていたのだろうか。
The Guardianは「純粋に偶然の一致だろう」と報じつつ、肩の部分がふんわりとしたデザインであることに着目し、「大きな肩は、より大きく見せるために有効な手段だ」と伝えている。
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