イギリスの航空会社、ヴァージン・アトランティック航空は9月28日、従業員の性別に応じた制服の着用義務を撤廃すると発表した。
同社の公式Twitterは、「#SeeTheWorldDifferently(それぞれの世界を見よう)」というハッシュタグを添え、ヴィヴィアン・ウエストウッドのユニフォームを着た従業員がパフォーマーとともに、パワーに満ちた姿で踊る動画を投稿した。
「あなたの制服、あなたのアイデンティティーはあなたの選択」というメッセージが映し出されている。
自分自身を最も表現できる制服の選択
性自認ポリシーを更新したことにより、性別、性自認、性表現に関係なく、スカートかパンツスタイルか、赤かバーガンディーのどちらの色にするかなど、従業員が自分自身で制服を選択できるようになった。
プレスリリースによると、同社の客室乗務員・ジェイミー・フォースストローム氏は、「更新された性自認に関するポリシーは、私にとって非常に重要です。ノンバイナリーのひとりとして、職場で自分らしくいられるし、どんな制服を着るかの選択もできるようになりました」とコメントしている。
従業員や顧客にオプションとして、自身の性自認・性表現を表す「代名詞バッジ」の提供も開始。パスポートの性別欄で「中立」を選択している顧客によりよく対応できるよう発券システムも更新した。
同社は2019年に、客室乗務員に化粧をするかどうかの選択だけでなく、ズボンとフラットシューズの着用の選択オプションを提供していた。最近では、乗務員とその第一線のスタッフに服から見えるタトゥーも許可していた。今回の新しいポリシーはこれに続くものだという。
同社のチーフコマーシャルオフィサーであるユハ・ ヤルヴィネン氏は、次のように語っている。
「ヴァージン・アトランティック航空では、誰もが、どんな人であっても世界に挑戦することができると信じています。だからこそ、社員が個性を発揮し、本来の自分らしさを発揮できるようにすることが重要なのです。そのため、社員が自分に最も合った制服を着られるようにしたいと思います」