Twitter社の元セキュリティー責任者で、著名なハッカーとしても知られるピーター・ザトコ氏は9月13日、アメリカ議会上院・司法委員会の公聴会に出席し、中国情報機関の工作員が社員として在籍しているとFBI=連邦捜査局から警告されたなどと主張した。
Twitter社は告発を否定している。
■「国家安全部の工作員が少なくとも1人」
「マッジ」の名前でも知られるピーター・ザトコ氏は2020年にTwitter社に加入。セキュリティー部門の責任者を務めていたが、22年1月に解雇された。
ザトコ氏は、Twitter社の安全対策や外国からの影響力工作に対する不備を告発している。13日の公聴会では初めに「私がここにいるのは、Twitter社の経営層が大衆や議員、当局や自社の取締役会すらを欺いているからだ」と話した。
その上で、外国政府機関からの影響工作については、自身が解雇される直前にあたる今年1月に、FBI=連邦捜査局から、中国の情報機関・国家安全部の工作員が少なくとも一人社員として在籍していると注意喚起を受けていたことなどと主張した。
ザトコ氏がこの問題について幹部に警告したところ「既に一人いるんだから、もっといても問題ないだろう」と言われたという。
ザトコ氏はインド政府のスパイが在籍している可能性にも言及し、Twitter社の経営陣は「安全よりもビジネスを優先している」と批判した。
アメリカ公共ラジオ放送(NPR)によると、Twitter社はこの日のザトコ氏の主張について「矛盾と不正確さに満ちていることを確認しただけだ」と反論している。
13日にオンラインで開かれたTwitter社の臨時株主総会では、電気自動車「テスラ」のイーロン・マスクCEOによる買収計画が承認された。一方でマスク氏はこの買収計画を撤回していて、法廷闘争に発展している。
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