※この記事には、人種差別の実態を報道するため、差別・中傷の表現が含まれています。
バスケットボール女子日本代表のオコエ桃仁花さんが、自身のTwitterなどで、人種差別の表現が並ぶダイレクトメール(DM)を送られる被害を告白したことについて、群馬クレインサンダーズに所属する八村阿蓮さんがTwitterでコメントを投稿した。
八村さんは、オコエさんのツイートを引用した上で「このような誹謗中傷を無視することは簡単だけど、僕たちが日常生活で受けているこの現状を発信することはとても大事なことだと思います」などと思いをつづった。
富山県出身の八村さんは、西アフリカのベナン出身の父と日本人の母をもつ。
オコエさん「心が麻痺するくらい」
オコエさんは9月7日、自身に送られてきたDMの写真をTwitterで公開。オコエさんに対し、「黒人の癖にまじできもいね」などと侮蔑の言葉をぶつける内容だった。写真をシェアした投稿には、「もう心が麻痺するくらい、慣れたよ」とのコメントを添えた。
さらに、InstagramのストーリーではこのDMに加え、「汚い!早くアフリカ帰れ」などと書かれた別のDMも公開した。人種差別のDMを送りつけられる被害に日々遭っていることを公表した理由について、次のように明かした。
「無視しろ、かまうな、相手にすんなよ。でも私たちがこのようなDMが日常的によく、送られてくるのが現状です これからの子供たちにそんな思いをしてほしくない。自分のためではなく、これからの多国籍を持つ子供たちが同じ思いをしないために発信してます」
「日本には人種差別が無いと言ってる人がいるけど...」発信の理由
八村さん自身も、人種差別や中傷のDMを送られる被害を過去に告白している。2021年5月には、「死ね」「間違えて生まれてきた」など、兄の塁さんと自身を中傷するDMの写真を公開。「日本には人種差別が無いと言ってる人がいるけどこうやって人種差別発言をする人がいます」とつづった。
DMの公開に当たって、「晒してどうにかなる問題では無いと思いますが、皆さんに今一度人種差別の問題について関心を持っていただきたいと思いました」との理由を明かしていた。
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