「座椅子、猫が結局使うんだろうなって思ったら斜め上いってた」
Twitter上にそんな呟きとともに投稿された写真が、注目を浴びている。
脚のない椅子で、床に座りながらも背もたれに寄りかかれるのが座椅子だ。自宅になくても、旅館などで目にしたことがある人も多いだそう。
猫も座椅子の背もたれを活用し、楽な姿勢でくつろぐ……かと思いきや、猫が選んだ使い方はーー
なんと背もたれを使わない座り方。背もたれがすぐそばにあるのに、全く触れることはない。なのに、まるで背もたれに寄りかかっているかのように背筋がピンと伸びて、澄ました表情をしている。
人間の予想の「斜め上」の使い方に、Twitter上では9万件のリツイートと54万件の「いいね」が殺到した。「きっちり座っててかわいすぎる」「猫背治っちゃってる」「手の位置もかわいい」などコメントも多く寄せられた。
ハフポスト日本版は、投稿したすもちさん(@sumochi3310)に話を聞いた。
あの表情の真意は……
座椅子に座っていたのは、3歳のオス猫、ざらめくん。約3年前から、すもちさんの家族やもう1匹の猫、わたあめちゃんと暮らしている。
これまで和室でテレビを見たり赤ちゃんの世話をする際、すもちさんや妻は丸型のクッションに座ることが多かった。ただ、背もたれがなく疲れやすいため、8月下旬に座椅子を購入したという。
和室に新品の座椅子を設置してから、およそ半日後。
「ざらめが変な座り方をしている……」
背もたれを使わずに背筋を伸ばして座っている姿に遭遇。澄ました表情は「朝ごはんを待っている顔」だと思われるそうだ。その後もざらめくんが座椅子の正しい使い方に気づいた様子はないという。
もう1匹の猫、わたあめちゃんは周囲をウロウロするものの、座椅子を使うことはないようで、ざらめくんだけがくつろいでいるそうだ。
「いつも変な態勢をしている子なので、何気なく写真を投稿しただけなのに大きな反響があり、すごく驚きました。
人間が使うために座椅子を買いましたが、結果的には多くの人の癒しになれたようでよかったです」
〈取材・文=金春喜 @chu_ni_kim / ハフポスト日本版〉