TBS系の朝の情報番組「THE TIME,」で金曜日のMCを務めていた香川照之さんが9月2日朝に同番組にVTRで出演し、性加害疑惑が報じられた件について改めて謝罪した。
その上で、「司会として出演することはふさわしくない」などとして同番組を降板すると伝えた。
香川さんが司会を務めていた同番組をめぐっては、TBSが9月1日、「視聴者の皆様に不信感や疑念を持たれることがあってはならない」と考えた結果だとして、香川さんの降板を発表していた。
香川さんのVTRでのコメント、以下の通り。(全文)
報道されております件で、大変なる騒ぎを起こし、多大なるご迷惑をおかけしておりますことを重ね重ねお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。今回の件の報道にあります当事者の方々はもちろん、私の今までの人生、すべてに関わってこられた方々の中で、不快な思いをさせてしまった方々に対して、その方々すべてにお詫び申しあげます。すみません。
俳優というのは、自分の言葉ではなく与えられた台詞、人の書いた言葉を言う職業です。自分の言葉ではありません。しかし、情報番組の司会はあくまでも自分の言葉、限りなく生に近い言葉を通して、情報をみなさまに伝えていく仕事であります。今の私の生の声は、その意味では説得性がありません。さまざまな不信感や不快感を視聴者のみなさんに与えてしまうと思います。
したがって、私がこの愛する『THE TIME,』を司会として出演することはふさわしくないと判断いたしました。今後出演をしないという決意をいたしました。今まで毎週金曜、私も楽しみに朝早起きして番組に臨んでおりました。そしてこの番組を支えてくださって、ご覧になられた視聴者のみなさま、本当にいままでありがとうございます。心より感謝申し上げます。
最後になりますが、改めて今回の件で、不快な思い、嫌な思いをみなさまにさせてしまい、騒ぎを起こしてしまっておりますことを、心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
///
朝日新聞デジタルによると、香川さんをCMなどで起用するトヨタ自動車も、年内までの香川さんとの契約を更新しない方針を明らかにしている。