フィンランド政府は8月22日、サンナ・マリン首相が受けた薬物検査の結果、陰性であることが判明したと発表した。
マリン首相は、友人らとパーティーに興じる姿が捉えられた動画がSNS上に流出。これに対し、フィンランドの野党などから批判の声が上がり、一部からは自主的に薬物検査を受けるよう求める声も上がっていた。
マリン首相は8月19日の記者会見で、「薬物検査の要求は不当だ」と考えているが、「疑いを晴らし」、法的保護を確かなものにするために検査を受けることに同意すると語っていた。
中道左派のフィンランド社会民主党を率いる36歳のマリン首相は、現在の世界の指導者の中では最も若いうちの一人だが、違法薬物を使用したことはなく、ビデオが撮影された夜にはアルコールを飲んでいただけだとも述べていた。動画には、フィンランドのポップスターら数人の友人と一緒にいるマリン首相の姿が映っていた。
マリン首相は、友人同士の間だけのものだと思っていた動画が公開され、自分を未熟で無能、周りにいる人たちについて不注意であると攻撃するために使われたことに憤慨していると述べた。
マリン首相には右派からの批判も寄せられたが、同時にソーシャルメディア上で応援メッセージも届いた。
女性たちが踊り、歌い、飲み物を手にする姿を投稿し、連帯を示したのだ。ある支持者は、「私たちはもう少し踊るべきです!」などと文言をつけて自分の動画を投稿した。
また、女性リーダーは男性リーダーに比べて、私生活の良し悪しを詮索される傾向があることを指摘する声も多く見られた。
スペインの政治家、イラチェ・ガルシア・ペレス氏はこうツイートした。「なんという衝撃!仕事をしながら私生活を楽しんでいる若い政治家が......。なぜ若い女性が楽しんでいてはいけないの?ジェンダーのダブルスタンダードには耐えられません」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。