『アンパンマン』台本にやなせたかしさんの名言、涙する人が続出「絶望の隣は…」

声優の山寺宏一さんがTwitterに投稿。「心に響く」「涙が…」と反響が広がっています。
やなせたかしさん(2013年撮影)
やなせたかしさん(2013年撮影)
AFP=時事

1988年に放送を開始し、子どもたちに愛され続けるアニメ『それいけ!アンパンマン』。その台本に添えられた原作者やなせたかしさんのメッセージに「心に響く」「涙が…」と反響が広がっている。 

台本のメッセージを公開したのは、作中でジャムおじさんやめいけんチーズ、カバオくん、かまめしどんの声を担当する声優の山寺宏一さん。

自身のTwitterで8月8日、「今日の収録で35年目に入った」ことを報告し、台本の写真を添えた。そこに書かれていたのが、やなせたかしさんの言葉だった。

絶望の隣は希望です。

今日の収録で35年目に入った

「それいけ!アンパンマン」

その台本に添えられた言葉 pic.twitter.com/ZhDcgkit7e

— 山寺宏一 (@yamachanoha) August 8, 2022

この投稿には1日足らずで19万以上の「いいね!」がつき、「頑張れそう」「言葉に重みがある」「なんて勇気りんりんになる言葉…!」「気落ちしていて嫌な通勤時間だったけれど、一瞬で涙が出た」など、多くの反響が集まった。

「絶望の隣に誰かがそっと腰かけた」

『絶望の隣は希望です!』
『絶望の隣は希望です!』
版元ドットコム

やなせさんは『絶望の隣は希望です!』と題した著作もある。著作を紹介する版元ドットコムによると、『手のひらを太陽に』や『それいけ!アンパンマン』などの歌にこめられているのは挫けずに生き抜くことの尊さであり、悲しみに暮れる弱者への応援歌でもあるという。

また、親兄弟との死別や戦争、関東大震災などを経験したやなせさん自身も挫けそうになりながら困難に立ち向かってきたと解説し、やなせさんの遺した言葉を紹介。

「生き続けることはとてつもなく厳しいけれど、だからこそ生き続ける喜びがある。諦めさえしなければ、人生は必ずなんとかなる。何歳になっても人生は捨てたものではありません」

やなせたかし詩画集『希望』」でも、「希望」と題された詩の中で、「絶望の隣に誰かがそっと腰かけた」などとして、絶望の隣に寄り添う希望が表現されている。

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