「ありがとう」。ふいにそう伝えたくなる時があるーー。
不妊治療を経て授かった息子。
ずっとずっと願っていた。「育児は大変というのならその大変さを味わいたい!」
そして、それが叶った毎日がある…。
そんな育児の体験漫画に共感が広がっています。
「ありがとう」ふいにそう伝えたくなる
漫画を投稿したのは、3歳の息子を育てながら日常の様子を描いているトン(育休男子)(@ton_father)さん。7月7日に「息子に一番感謝していること」と題した漫画をInstagramに公開しました。
息子に「ありがとう」とふいに伝えたくなる時があるというトンさん。
最近、日中のオムツを卒業した息子。昼寝の目覚めに毎度グズるのもいずれはなくなる。「きっと僕がいなくても平気な日が来てしまう…」と、成長の喜びと寂しさが混じりあっているからこそ、育児のとりこになるとトンさんは言います。
育児を一生懸命行うことで「ありがとう」と伝える
トンさんは自身の体験を漫画にした理由について「普段、息子も私の漫画を楽しんでくれているので、作品を通して日頃の思いを伝えたい」と言います。
子育てで大きな節目となる「オムツの卒業」。トンさんは、「赤ちゃんの頃は、毎月肌着のサイズが大きくなって行くことに、成長の喜びと寂しさを感じていたのが印象深いです」とコメントします。
「何気ない日常にふと幸せを感じた時に『偉大な現実に時々ハッとさせられる』」と話しました。
そして、ふいに「ありがとう」と伝えたくなるというトンさん。日常の中で子どもへの感謝の気持ちは「何より育児を一生懸命行うことで最も伝えられていると信じています」と話します。
育休取得時「多少は心ない反応をされて少し傷つくこともあった」
1年間の育休を取得したトンさん。ハフポストの取材に対し、男性の育休について「元々、育児に強い関心があったので、育休期間はその夢が叶った思いでした。赤ちゃんの頃から育児を一生懸命取り組むと、いずれ子供が大きくなった時も、自分の育児や教育に自信を持てるようになる気がします。子育てをすることで、初めて大人も親になることができるのかなと感じます」と話します。
そして、育休取得時の周りの人の理解について「驚かれたり(特に女性から)褒められたりしました。でも、職場では育休取得時、多少は心ない反応をされて少し傷つくこともありました」と明かします。
トンさんの漫画には、多くの共感の声が寄せられています。
「同じ子を持つ父としてすごく考えさせられた。これからも父にしてくれた我が子と周囲の人に感謝を持ち続けようと思う」
「『これを経験したかったんだ。親になれて嬉しい』という思いが常にある。育児というかけがえのない経験をさせてくれる息子に感謝」
「育児は大変だけど、大切な気持ちに気づかせてもらえた」
「今日から頑張れそう」
こうした反響に、トンさんは「率直に共感していただけたことが嬉しいです。また、同じ思いを抱く方々がたくさんいたのだなと知り、心が温まりました」とコメント。
同じように育休を取得している男性や、これから取得する予定のある人たちに向けてトンさんは「育児は、とことん向き合うとますます楽しさが増していく、そんな奥深さが魅力だと思います。お互い楽しく素敵な毎日にしていきましょう」と話しました。