2025年日本国際博覧会協会は7月18日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の公式キャラクターの名前が「ミャクミャク」に決定したと発表した。
赤い細胞が連なってできた公式ロゴマークが、人体を合体したような独特な姿となっていることや、万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」だったことから、「いのちの輝きくん」というニックネームで呼ばれ、二次創作の題材などになっていた。
インターネット上では「いのちの輝きくんって正式名称じゃなかったのか」「生々しい名前…」などと反響を呼んでいる。
◆なんで「ミャクミャク」に?
愛称の審査・選考は、4月26日から5月16日までに応募があった3万3197作品の中から、形式要件を満たしたものについて1次審査を実施。日本語や海外の言語での意味のチェックや商標調査をした上で、キャラクター愛称選考委員会が選考し、「ミャクミャク」を最優秀作品に決めたという。
最優秀作品の受賞者となったのは、川勝未悠さんと作田陽向さん。同一の愛称で応募があったという。
川勝さんはコンセプトについて、「今まで『脈々』と受け継がれてきた私たち人間のDNA、知恵と技術、歴史や文化。変幻自在なキャラクターは更にあらゆる可能性をその身に宿して、私たち人間の素晴らしさをこれからも『脈々』と未来に受け継いでいってくれるはず。そんな希望を込めて『脈々=ミャクミャク』と名付けました。またミャク=脈であり、生命そのもの。ミャクミャクという2音が続く様は、命が続いている音にも聞こえます」とコメント。
作田さんは、名付けた理由について「初めてキャラクターを見たとき、赤色と青色が動脈と静脈を連想させたため。また、万博のテーマである、人類文明のつながりや、国際的なつながりを、『脈』という言葉で表せられると思ったため」としている。
博覧会協会は「ミャクミャク」の今後について、「公式ロゴマークに続くもうひとつのシンボルとして、大阪・関西万博の周知などに広く活用し、世界中から愛されるキャラクターとして育てていきます」としている。
◆「様付けしたくなる」
Twitterでは、「ミャクミャク」のほか、「見た目から、様をつけたくなる」といった理由で「ミャクミャク様」がトレンド入り。公式グッズがほしいというコメントやファンアートが多く投稿されている。
<取材・文=佐藤雄(@takeruc10)/ハフポスト日本版>