「この娘、どこか変だ。」
そんなキャッチコピーがつけられ、世界中を震撼させたサイコホラー映画『エスター』(2009年)が、前日譚映画『Orphan:First Kill』として、13年ぶりに帰ってくる。当時は子役としてエスターを演じたイザベル・ファーマンは現在25歳で、エスター役を続投することでも注目が集まっている。
『Orphan:First Kill』は8月19日に全米の劇場とParamount+で同時公開。それに先駆け予告編が公開されると、あの頃と変わらないエスターを演じるファーマンの姿に驚きが走っている。
※以下、『エスター』の一部ネタバレが含まれています。
前作では12歳。どうやって25歳でエスターを演じた?
『エスター』は、我が子を亡くした夫婦が悲しみを乗り越えるために孤児院からエスター(本名リーナ・クラマー)という少女を引き取るが、エスターを家族に迎えて以来、夫婦は奇妙で怪奇的な出来事に巻き込まれていくーーというホラー映画だ。映画では、9歳とされていたエスターが、実は発育不全の33歳の成人女性であることが明らかになる。
前日譚となる新作では、エスターがエストニアの精神病院から脱走し、裕福な家庭の行方不明の娘になりすまして、アメリカに渡る。しかし、エスターの不穏な行動に、母親が違和感を抱き始め、2人の「対決」が始まるという。
予告編では、エスターは前作と同様に髪を二つ結びにして、クラシックなワンピースを着ている姿などが写っている。予告編が公開されると、日本のネットユーザーの間でも話題を呼び、「全然変わらない」「25歳でエスター、しかも前日譚を演じるのすごい」「トラウマが蘇る」「期待が高まる」など反響が広がっている。
エスターを演じたファーマンは、前作2009年公開当時は12歳。それから13年が経って続投するにあたり、ファーマンは「特殊効果や、クレイジーなメイクのトリックを使ったわけではない」と、ハリウッドレポーターのインタビューで明かしている。Deadlineによると、強制遠近法と、世界トップクラスのメイクアップチームを起用し、撮影に挑んだという。
配給会社のハピネットファントム・スタジオによると、『Orphan:First Kill』は日本では2023年に公開予定だという。