7月10日投開票の参院選で、女性の当選者数が35人に上り、全体に占める女性の割合が28%となっていずれも過去最高となりました。
NHKの開票速報によると、全ての当選者125人中、女性は35人。
女性当選者の割合は過去最高となったものの、政党別で見ると差が開いていることが分かります。
10政党の当選者に占める女性の人数と比率は、以下の通り。
自民 13人(20.6%)
立憲 9人(52.9%)
公明 2人(15.4%)
維新 3人(25%)
国民 2人(40%)
共産 2人(50%)
れいわ 0人(0%)
社民 1人(100%)
NHK党 0人(0%)
参政 0人(0%)
※小数点第二位を四捨五入
唯一の当選者が女性だった社民党は100%。
立憲(52.9%)、共産(50%)、国民(40%)が続きました。
2割台は維新(25%)と自民(20.6%)、公明は15.4%にとどまりました。
れいわ、NHK党、参政の3党は0%でした。
ジェンダーギャップ指数は世界120位
今回の参院選では、過去最多となる181人の女性が立候補しました。全ての候補者(545人)に占める女性の割合は33.2%で、割合としても過去最高に。
一方、女性候補者の割合も政党ごとに大きく異なっていました。
20%台にとどまったのは、与党の自民・公明とNHK党の3党のみ。30%台は維新とれいわ、40%台は国民と社民でした。立憲と共産は過半数を占めました。
「2025年までに35%」という政府目標を達成していたのは立憲、国民、共産、れいわ、社民の5党でした。
男女格差の大きさを国別に比較した、世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」で、日本は156か国中120位(2021年3月発表)との結果になりました。特に政治分野のスコアは著しく低く、156か国中147位でした。
2021年10月の衆院選では、当選者に占める女性の割合はわずか9.7%。前回(2017年)の10.1%を下回る結果となっています。