経済産業省は6月28日、東京電力の管内で厳しい暑さが続いている影響で、電力需給が厳しくなる見通しだとして電力需給ひっ迫注意報を発表した。27日から2日連続での発令となる。
電力需給状況が極めて厳しくなると予想される際に発表される「電力需給ひっ迫注意報」とは何か? 「警報」との違いは? この暑さの中、どう節電したら良いのか? 情報をまとめた。
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対象地域と時間は?
東京電力管内は、東京電力パワーグリッドが電力供給サービスを提供する、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)を指す。
経産省の発表によると、28日は15時~18時の時間帯に、特に厳しい電力需給が想定されているという。
電力需給ひっ迫注意報とは? 警報との違いは?
需給ひっ迫注意報は、翌日の電力需給が厳しい場合に出される注意報のこと。
安定供給に最低限必要な予備率は3%だとされる。予備率が5%を下回る場合に「電力需給ひっ迫注意報」、3%を下回る場合には「電力需給ひっ迫警報」が発令され、節電要請を行う。
熱中症に気をつけながら節電する方法は?
経産省は、「暑い時間帯には引き続き冷房等を活用」しつつ、「使用していない照明を消すなど、無理のない範囲での節電」を呼びかけている。
家庭だけではなく、事業者に対しても、「熱中症にならないよう十分注意しつつ、照明の間引きや使用していない機器の電源を切る」などの対策を示し、「特に15時~18時の時間帯を中心に、できる限りの節電をお願いします」とした。
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経産省のホームページでは、照明やエアコン、テレビなどの具体的な節電の方法が紹介されている。
▽家庭でできる節電方法の一例
エアコン
- 室内の冷やしすぎに注意し、無理のない範囲で室内温度を上げる※熱中症に注意する
- 日中はすだれやよしずを使い、窓からの日差しを和らげる
- 目詰まりしたフィルターを清掃する
照明
- 不要な照明を消す
- リビングや寝室の照明の明るさを下げる
テレビ・PC等
- リモコンの電源ではなく、本体の主電源を切り、長時間使わない機器はコンセントからプラグを抜く
- テレビは省エネモードに設定し、画面の輝度を下げる。見ていない時は消す
冷蔵庫
- 冷蔵庫の冷やしすぎを避け、扉を開ける時間を減らし、食品を詰め込みすぎないようにする