今日6月27日(月)も関東甲信地方を中心に猛暑となり、熱中症の危険性が高くなります。
冷房による電力需要が増大し、平日であることも影響して電力需給がひっ迫する可能性があるため、経済産業省は東京電力エリアに「電力需給ひっ迫注意報」をだして節電を呼びかけています。電力需給ひっ迫注意報が出たのは制度創設以来、初めてです。
エアコンの使用は必要不可欠ですので無理なく適切に使用し、照明やテレビ・モニター等その他の節電にご協力をお願いします。
梅雨明け後のような気温が続く 熱中症警戒
今週末にかけては梅雨前線が北上して本州から離れ、日本列島は真夏と同じような暖かく湿った空気に覆われます。梅雨明け後のような暑さが続くため、まだ身体が暑さに慣れていないこともあって、熱中症の危険性が高くなります。
今日6月27日(月)の予想最高気温は東京で35℃、名古屋でも34℃程度まで上がる予報で、ヒトの体温に迫るような危険な暑さとなる見通しです。この状況は今後1週間程度は続く可能性があります。
電力需要がひっ迫のおそれ
気温上昇に伴う家庭や企業での電力需要が大幅に高まることや、国内では今年から2024年にかけて発電設備容量(供給力)が例年よりも低い状況が続くことによって、電力需給がひっ迫する予想です。
特に平日は企業での電力使用量が多いためひっ迫度合いが高まります。
ウェザーニュースのエナジーフォーキャストセンターの電力需要予測では、6月27日(月)の東京電力エリア内のピーク時電力使用量は、土日と比べて1.2倍程度以上になると予測されています。
電力需要のピークは昼過ぎとみられますが、その時間帯は太陽光発電により需給に余裕が出来るとみられます。ウェザーニュースのエナジーフォーキャストセンターの太陽光発電量予測では、その時間帯には需要全体の20%前後をカバーできる見通しです。
ただ、供給可能な電力は夕方にかけて減ってくるため、最も予備率が小さくなるのは15時~18時の時間帯とみられます。
電力需給のバランスが崩れると電力の安定供給ができなくなり、最悪の場合は大規模停電に繋がります。電力会社はそれを防ぐために計画停電などを行うこともあります。
クーラーの使用はためらわないで
この猛暑は今後1週間程度は続くおそれがあり、電力需要のひっ迫も金曜日にかけて続く可能性が考えられます。
節電のためにエアコンを切ってしまうと熱中症の危険性が高まるため、決して無理をしないで冷房は適切に使用してください。使っていない照明器具やテレビ・モニターの電源を消すなど、その他の方法での節電にご協力をお願いします。
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