韓国の航空会社の乗務員の「足元」がSNSなどで話題になっている。
同国のLCC(格安航空会社)『Aero K』が公式インスタグラムで公開した写真にはスニーカーを履いた乗務員の姿が映っていた。その姿とスニーカーのデザインに反響が寄せられている。
「スニーカー」で乗務するという斬新さ
『Aero K』は公式インスタグラムで5枚の写真を公開。1枚目はソールの部分が黄色か黒で、それ以外の部分は白を基調としたスニーカーを履く4人の乗務員が映っていた。客室乗務員の身のこなしとしては、斬新さを感じる足元だ。
また、乗務員の一人が着用するソックスには「Safety First(安全第一)」というメッセージがあった。
インスタグラムでは韓国語で「Aero Kの乗務員は新しいユニホームで搭乗客を迎え入れています。搭乗時にはキャビンクルーの新たな姿に注目してください」などと書かれている。
SNSでは「安全第一でスニーカーにするというのがいい」「良い取り組み」「日本でもあってもいいと思う」「靴かわいい」など概ね好意的な意見が寄せられていた。
移動中の機内で配膳したりサービスを提供したりする乗務員。何よりもまず、その足元の安全を考慮しての取り組みを高く評価する声が広がった。
斬新な発想、実は以前から
乗務員のスニーカー姿が話題となった『Aero K』だが、実は以前から航空業界としては先進的な取り組みを行なっていた。2020年には「ジェンダーレス」な制服を導入した。ちなみに、この時すでに複数の乗務員がスニーカーを履いている。
冬服と夏服の2種類は揃ってパンツスタイルのデザインで統一され、上着は夏服ではベストと半袖、冬服はジャケットと長袖で構成された。
「性差」を強調しない制服は、導入当時も話題を呼んでいた。
日本の航空会社の取り組みは?
ちなみに日本では、日本航空(JAL)が2019年に女性の乗務員の制服にパンツスタイルを初めて採用すると発表。2020年4月から着用できるようになった。
パンツスタイルの採用について、広報担当者は当時、ハフポスト日本版の取材に対し「多様性を認める社会が広がりつつある中での、選択肢を広げる意図としての1つの形です」と答えていた。
同社が出資するLCCのZIPAIRでは、2019年からスニーカーが採用されている。