ロシアによる侵攻を受けているウクライナの外務省は5月14日、400人以上が虐殺されたとみられるブチャの家屋で、ロシア軍が撤退した後にピアノに爆発物が仕掛けられていたと発表した。
ウクライナ外務省がTwitterに投稿した内容によると、ロシア軍が撤退したブチャで、避難していたとみられる住民が家に戻ったところ、激しい攻撃で街は破壊されていたものの、家の中にあるピアノは無事だった。
ピアノの持ち主は10歳の女の子、ダリンカ(Darinka)さん。しかし、母親はピアノの上に置いてあったトロフィーの並びが、以前と違っていることに気付いたという。
Advertisement
そのため、ウクライナ軍の工兵がピアノを調べたところ、内部に手榴弾が仕掛けられているのを見つけたという。
ウクライナ外務省はダリンカさんとみられる女性と、ピアノ内部に仕掛けられた爆発物のようなものの写真を投稿している。
首都キーウの郊外、ブチャはロシア軍の侵攻を受け、一時占領状態にあった。ロシア軍の撤退後、多くの市民の遺体が見つかり、400人以上が虐殺されたとみられている。
Advertisement
これに対しロシア側は「遺体はロシア軍の移動前には存在していなかった」などと、虐殺自体が存在していないと反論した。しかし、衛星画像によれば、ロシアの占領時から路上に遺体があったことがわかっている。