オードリー・ヘプバーン主演の映画史に残る名作『ローマの休日』が、5月13日に『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送されます。
『金曜ロードショー』での放送は18年ぶりで、今回は「新吹き替え版」として吹き替えを担当する声優が新たな顔ぶれとなります。
担当する声優さんの紹介とともに、映画を見る前に知っておきたいストーリーをおさらいします。
ローマの休日、新吹き替え声優は誰?
アン王女 早見沙織さん
オードリーさんが演じる主人公のアン王女の声を新たに吹き替えるのは、声優で歌手の早見沙織さんです。
大ヒットを記録した映画『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶ役を演じて人気が広がり、現在テレビ東京系列で放送中のアニメ『SPY×FAMILY』ではヨル・フォージャー役を演じています。
洋画の吹き替えも数多く経験していて、2018年公開の『パシフィック・リム:アップライジング』のアマーラ・ナマニや、2019年公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ではイーディスの声を当てています。
早見さんはTwitterでアン王女の吹き替えを担当することについて「身に余る光栄です...!収録を終えた今でもドキドキしています」とつづっています。
ジョー・ブラッドレー (新聞記者)浪川大輔さん
アン王女に恋する新聞記者ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)の声を演じるのは、声優の浪川大輔さんです。
子役時代から声優として活躍する浪川さん。吹き替えでは映画『スター・ウォーズ』シリーズのアナキン・スカイウォーカー役で知られています。
アニメの声優としては『ハイキュー!!』の及川徹役、『鬼滅の刃』の鋼鐵塚蛍(はがねづか・ほたる)役、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のギルベルト・ブーゲンビリア役などを演じています。
また、物語の中でアン王女をパパラッチするカメラマンのアービング・ラドビッチ役は声優の関智一さんが、劇中に登場する男性キャスターを日本テレビアナウンサーの藤井貴彦さんが担当します。
藤井さんは「『ローマの休日』は、お恥ずかしながら見たことがありませんでした」と明かした上で、「しかし今回、不朽の名作に触れることができて本当に良かったです。「何で今まで見ていなかったんだろう?」と思うくらい素敵な時間が訪れました」とコメント。
吹き替えに向けては、「まず英語版を何度も何度も聞きました。英語版を聞いた人も多いと思うので、その世界観を壊さないよう、スマートフォンに自分の声を何度も録音して聞き返しました。特に、私のナレーションが映像の邪魔をしないよう、雰囲気を壊さないよう心がけました」としていた。
その他の役と担当声優は、以下の通りです。
ヘネシー ハートリー・パワー/茶風林さん
マリオ パオロ・カルリーニ/関俊彦さん
大使 ハーコート・ウィリアムズ/浦山迅さん
将軍 トゥリオ・カルミナティ/伊藤和晃さん
ジョバンニ クローディオ・エルメリ/ふくまつ進紗さん
タクシー運転手 アルフレド・リツォ/チョーさん
ローマの休日、どんな話?
『ローマの休日』の公開は今から69年前の1953年。アン王女を演じたオードリーさんは、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
親善旅行でローマを訪れたアン王女は、決まりきったスケジュールにスピーチを披露するだけの式典に少々うんざり気味でした。
その後、アン王女は周囲の目を盗んでローマの街に飛び出しますが、街のベンチで寝てしまいます。そこに偶然通りかかったのが、新聞記者のジョーでした。
寝ているアンを心配して家に帰そうとするジョーでしたが、アンを放っておくことができず、自宅に連れて帰ることにします。
そして翌日、ジョーが出社すると、「アン王女が失踪した」というニュースで大騒ぎになっていました。自分が連れ帰ったのがアン王女だと気づきます。
ジョーは上司に王女の「スクープ」を約束してアンの元へ戻りました。ジョーの自宅で目を覚ましたアンは、つかの間の自由を楽しむかのように街に出て、楽しい時間を過ごすことに。
密かに彼女の後を追ってきたジョーは偶然の再会を装ってローマの案内役を担います。時間を共にしていると、次第に2人の間には恋心が芽生え始めます。
物語のラストは、言わずと知れた映画史に燦然と輝く名シーンとなっています。