4月11日スタートのNHKの朝ドラ『ちむどんどん』。主人公の比嘉暢子(ひが・のぶこ)を演じるのは、俳優の黒島結菜(くろしま・ゆいな)さんだ。
沖縄が本土に復帰して、今年5月で50年となる。
作品は、沖縄・やんばる地域で生まれ育ち、ふるさと・沖縄の料理に夢をかける女性と、支え合うきょうだいたちを描く。「笑って泣ける朗らかな、50年の物語」だ。
「カツベン!」でアカデミー賞新人俳優賞
黒島さんは1997年3月生まれの25歳で、自身も沖縄県出身だ。10代の頃から多数のドラマ、映画、舞台に出演してきた。
日本テレビ系『時をかける少女』(2016年)やNHK『アシガール』(2017年)など連続ドラマで主演を務めた。
2019年公開の周防正行監督の映画「カツベン!」で、第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。
『アシガール』のほかにもNHKの作品に多数出演。
2019年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』では、主人公で日本人初のオリンピアンとなった金栗四三の指導を受ける村田富江役を演じた。
朝ドラには、『マッサン』(2014〜2015年)や『スカーレット』(2019~2020年)にも出演した経験がある。
演じる役柄は?4人のきょうだいたちにも注目
『ちむどんどん』で黒島さんが演じるのは、4人きょうだいの次女。兄、姉、妹を演じる豪華なキャストにも注目が集まる。
自由奔放で、家族思いの心優しい兄・賢秀を演じるのは、竜星涼さん。
姉の良子は、川口春奈さん。勉強ができて、優等生な長女を演じる。
妹の歌子を演じるのは、上白石萌歌さん。名前が表す通り、歌をこよなく愛する末っ子だ。
黒島さん演じる暢子は、本土復帰前の「やんばる地域」で生まれ育ち、復帰とともに東京で働き始める。
料理を作ることも食べることも大好きで、やがて沖縄料理の店を開くことに。
4人のきょうだいたちはそれぞれ異なる道を歩んでいくが、ふるさと・沖縄の味がきょうだいたちの心をつなぐ。
「傷つきながら、励まし合いながら大人への階段をのぼっていく四兄妹のドラマ」だという。
母親役は仲間由紀恵さん、父親役は大森南朋さんが演じる。
『ちむどんどん』は沖縄の方言で、「心がわくわくすること」を意味する。
黒島さんは番組のサイトに公開されたインタビューで、自身がヒロインを務めるにあたり「(過去に出演した作品で)ヒロインの大変さを近くで見てきたからこそ、最初はプレッシャーが大きかったです」と振り返った。
だが沖縄の人たちから声をかけられるうちに前向きな気持ちになっていったという。
そして「一生懸命がんばる暢子を、私も全力で演じたいです」と抱負を語っている。