メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が、アメリカの大手誌「TIME」の表紙を飾った。
日本時間4月7日に同誌のSNSなどで発表されると、Twitterでは1万以上の「いいね」が寄せられるなど、反響が広がっている。
日本人選手として初めて表紙飾る
社会や文化に大きな影響を与える著名人などが表紙を飾ることが多いTIME誌。4月8日にメジャーリーグが開幕するのにあわせて、大谷選手の表紙が公開された。
同誌の記者によると、MLBの選手が同誌の表紙に登場するのは、レッドソックスが86年ぶりの王者に返り咲いた2004年以来。日刊スポーツなどによると、日本人選手が同誌のアメリカ版の表紙となるのは初めてだという。
表紙には、スーツを着た大谷選手がグラブを持って立つ写真が使われており、お決まりのフレーズとなった「It’s Sho-time」の文字も添えられている。
「大谷翔平こそ、野球が必要としているもの」というタイトルの記事を掲載。大谷選手を「野球の救世主」だとし、「マーベルのスーパーヒーローのような身体を持ち、子どものような喜びでプレイしている」と紹介した。
大谷選手のインタビューをもとに、幼少期の家族とのエピソードなども交えながら、かつてヤンキースなどで活躍したベーブ・ルース選手を引き合いに「投打二刀流」を称え、人気が低迷する野球界に与える影響を解説。
Twitterに掲載された動画インタビューの中では、自身について「(野球の)長い歴史の中の1ページ」とした上で、「特殊なことをやっている性質上、いろいろ言われることは多いと思いますが、印象に残る1ページになるよう頑張りたいと思っています」とコメント。
インタビューには日本語で答えており、英語について問われると、「喋れたらいいなとは思っていますが、何回も言っていますが、野球をすることが仕事なので、そのために日本から来ている」として、こう続けた。
「そこで(野球で)コミュニケーションをとり自分を表現することが一番やらなければいけないことなので、そのために割く時間のほうが大事。
それにプラスして(英語で)コミュニケーションをとることがプレーに大きく反映されることもあると思うので大事ではありますが、優先順位的には野球のほうが大事だと思っています」
最後に大谷選手は、今後の目標として「ワールドシリーズのチャンピオン」、「殿堂入りするような、それだけのパフォーマンスを長く続けること」の2つを掲げた。
大谷選手の表紙には、「かっこよすぎる」「勇気をもらうなぁ」「正真正銘、MLBの顔になった」「これは買いたい」など祝福するコメントが多く寄せられている。