ロックダウンの上海で衝撃の光景。犬型ロボットが市民に訴えたことは?【動画】

「とてもサイバーパンクだね」と中国ネットユーザー

「絵に描いたようなディストピア」とされる映像がTwitterで話題を呼んでいる。

事実上のロックダウン措置に入った中国・上海市で、背中にスピーカーを括り付けられた犬型のロボットが居住エリアを巡回し、マスク着用の徹底などを呼びかけているのだ。

話題になった犬型ロボット(ウェイボーより)
話題になった犬型ロボット(ウェイボーより)
ウェイボーより

■「末世だ」中国ネットも驚き

「封面新聞」など複数の中国メディアによると、この奇妙な犬型ロボットが撮影されたのは3月29日。上海市の東側エリアが事実上のロックダウンとなった翌日だ。

スピーカーを背中にテープでぐるぐる巻きに括り付けられた犬型ロボットが、細く折れ曲がった特徴的な足を高速で駆動させながら、マンションなどが立ち並ぶ居住エリアを巡回している。スピーカーからは「人が集まるのを避け、科学的な防疫を。手洗い、消毒、体温測定、マスクをしましょう」などの標語が流れている。

動画を撮影した男性は中国メディアに「ドローンはよく見るが、これは見たことがない」と語っている。

この動画は著名な国際政治学者で、アメリカの「ユーラシアグループ」の社長でもあるイアン・ブレマー氏がTwitterでシェアしたこともあり大きな話題を呼んでいて、「絵に描いたようなディストピア」「もしアメリカならハンドガンを準備するよ」「蜘蛛みたい」といったコメントが寄せられている。

また、中国のSNS・ウェイボーでも「無人の都市にロボットだけ。末世だ」とか「ハイテクを注ぎ込んだ犬型ロボットにテープで粗雑なスピーカーを括り付け、レトロなアナウンスをさせるのは、とてもサイバーパンクだね」といった声が上がっている。

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