フィットネスジムで突然「コロナ隔離」を言い渡された女性、逆境を力に変えてダイエット成功

ただし、王さんのように隔離生活を前向きに終えられるのは例外的だ。

ちょっとした用事のはずが先の見えない隔離生活にー。

新型コロナウイルスの隔離措置などを徹底する「ゼロコロナ」政策を取り続ける中国では、こうした悲劇がたびたび巻き起こる。

しかし、不運な状況を逆手に取った人もいるようだ。上海市の女性が隔離されたのはフィットネスジム。4泊5日の隔離生活を運動に充て、ダイエットに成功した。

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owngarden via Getty Images

中国メディアによると、3月中旬に突然の隔離に遭ったのは王さん(仮名)。仕事を終えジムのプールで泳いでいたところ、付近で感染者が見つかったことから「その場で隔離」の指示が下されたことを知った。

ジムに入会して3日目の王さん。慌ててフロントに行くと、目にしたのは同じように不安な人々。ジムの体験入会に来ただけの人や、運動中の家族にスマホのモバイルバッテリーを届けに来たところ隔離に巻き込まれた人などがおり、「タオルと着替えを持っていただけ私はマシ」とさえ思えたという。

そこから先の見えない隔離生活が始まった。王さんが記録した動画には、場所がジムであるのをいいことに、有酸素運動や水泳に励む人々の姿が記録されている。王さんもジムからのリモートワークを終えた後、縄跳びやバドミントンで汗を流す生活を送った。

隔離終了が告げられたのは5日目のこと。ようやく自宅に辿り着いた時、1.5キロほど体重が減っていることに気づいた。

ただし、王さんのように隔離生活を前向きに終えられるのは例外的と言えそうだ。

中国のゼロコロナ政策をめぐっては、隔離の影響で十分な医療ケアを受けられなかったり、自宅に残したペットが消毒作業員に殺されたりする例も報告されている。上海市では東西を分けて事実上のロックダウンが導入され、寸前には買い占め騒動も発生。ネット上では政府への不信感を訴える投稿も並んでいる。

このニュースにも「羨ましい」といったコメントがつく一方で「その裏で多くの人が隔離下で食糧を買えないでいるはず」「隔離措置に感謝はできない」などと異議を唱える声が上がっていて、不満の高まりを窺わせている。

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