第94回アカデミー賞の授賞式に参加した『ドライブ・マイ・カー』主演の西島秀俊さんや濱口竜介監督らは、映画の聖地でどんな舞台裏を過ごしていたのでしょうか。
本作は国際長編映画賞に輝き、受賞は逃しましたが日本映画として初めて作品賞にもノミネート。日本の俳優がアカデミー賞のレッドカーペットを歩く機会はそうあることではありません。
映画やメディア関係者のSNSには、西島さんらが現地の大物監督や俳優と交流する写真が投稿されています。
西島さんは、映画ファンの間で支持される国際映画祭「東京フィルメックス」の審査員を務めた経験もあり、映画への深い愛で知られています。SNS上の写真の多くで笑顔を見せ、充実した時間を過ごしていたであろうことが伝わってきます。
カンバーバッチさんやスピルバーグ監督と談笑
『ドライブ・マイ・カー』に出演するジン・デヨンさんがインスタグラムに投稿した写真では、本作の出演者と制作陣が、オスカー像を持つスティーヴン・スピルバーグ監督(『ウエスト・サイド・ストーリー』、監督賞ノミネート)を囲んで笑顔を見せています。
2枚目には濱口監督とスピルバーグ監督の2ショット、3枚目には西島さんとハリウッドを代表する俳優のベネディクト・カンバーバッチさん(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、主演男優賞ノミネート)が談笑しているとみられる一幕をとらえた写真が投稿されています。
濱口監督は授賞式後の記者会見で、スピルバーグ監督から「おめでとう」と声を掛けられ、「『この映画がとても好きだ』と言っていただいた」とも明かしていました。
桃井かおりさん「100年ぶりに西島くんと会った。素敵です」
ロサンゼルス在住の俳優の桃井かおりさんも、西島さんとの2ショットをインスタグラムに投稿し、「おめでと~本当に凄いです」と祝福。日本大使館でパーティーが行われたようで「100年ぶりに西島くんと会った。素敵です」とコメントしました。桃井さんと西島さんは、1997年放送のテレビドラマ『新・花へんろ』で共演しています。
ノルウェーの気鋭の映画監督とも
アメリカの映画会社NEONは、西島さんと濱口監督が、ノルウェーのヨアキム・トリアー監督(『わたしは最悪。』、国際長編映画賞ノミネート)と一緒に写った写真を紹介しました。
「謙虚で優しい西島秀俊と…」
エンタメ業界紙Varietyなどで活躍する記者のトムリス・サファリーさんがTwitterに投稿したのは、受賞後に花火を持った人々に盛大に出迎えられる様子。歓声を浴びる中、西島さんは両手をガッツポーズして喜ぶ姿を見せました。
ロサンゼルス・タイムズの記者ジェシカ・ゲルトさんは西島さんとの2ショットをTwitterに投稿し、こうコメントしました。
「昨夜のオスカーは多くの動揺することがありましたが、驚くべき、親切で愛に溢れて美しい瞬間があったことを忘れないでください。映画『ドライブ・マイ・カー』のように。
私が覚えているのはこんなことですーー謙虚で優しい西島秀俊と、彼がいかに光栄だったかを話しました」
アカデミー賞の授賞式のあとに行われる、カルチャーメディアVanity Fairが主催する恒例のアフターパーティーにも、『ドライブ・マイ・カー』の出演者たちが参加していたようです。Vanity Fairが掲載したアフターパーティーの写真特集の中にも、西島さんの写真が紹介されています。