ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は3月23日、日本の国会で演説した。外国の首脳がオンラインで国会演説をするのは、日本で初めて。
ゼレンスキー氏は「予防的に全世界が安全を保障するために動けるためのツールが必要です」と訴えた。
「既存の国際機関がそのために機能できないので、新しい予防的なツールを作らなければならない」「本当に侵略を止められるようなツールです」と国連を念頭に、ロシアを抑止できなかったことに言及したうえで、「日本のリーダーシップがそういったツールの開発のために大きな役割を果たせると思います」と語り、日本の役割に期待を示した。
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ゼレンスキー氏は「アジアで初めて、ロシアに対する圧力をかけはじめたのは日本です」とも述べ、これまでの日本の対ロ制裁やウクライナへの支援に感謝を示した。
衆議院によると、これまでに40人の外国の国家元首や首脳が国会で演説をした例はあるが、オンライン形式では例がないという。
この日の演説は、国会の本会議場ではなく、各衆院議員の事務室などが入る衆議院第一議員会館の1階にある「国際会議室」でオンライン中継された。
ゼレンスキー大統領はロシアによる軍事侵攻を受けて以降、イギリス、イタリア、カナダ、アメリカ、ドイツといったG7の国々のほか、EU議会やイスラエルなどでも演説している。
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