NHK Eテレで子どものための自分探求ファンタジー番組『アイラブみー 』が放送される。
5歳の主人公「みー」がさまざまな視点から「自分を大切にする」方法を学んでいく冒険アニメーション。声は俳優の満島ひかりさんが担当する。
約30の登場人物を満島さん一人で演じる
主人公は5歳の「みー」。
「なんでパンツを履いているんだろう?」「あの子は、『くすぐられるのがイヤ』って言うけど、どうしてなんだろう?」…
「みー」が散歩の途中にふと抱いた「こころやからだ、いのち」の疑問をきっかけに、「みー」の空想や思考実験が繰り広げられていく。
主人公の「みー」をはじめ、パパ、虫好きの「ムッシー」、ゲジゲジ園飼育係、クロコなど、アニメーションに登場するすべてのキャラクター約30役を、満島ひかりさんが一人で演じる。
オープニング曲はハンバート ハンバートの書き下ろし。
体と心を知ることは「自分を大切する」につながる
番組を監修した東京大学名誉教授の汐見稔幸さんは、放送に寄せて「教育は、自分が生きているこの世界を知り、自分を活かしてくれている他者を知り、そしてそこで生きている自分を知るために行われる営みです。
しかし、実際には『自分を知る』ための教育は日本では弱いですね。でも本当はこれが一番大事。自分を知るためには、自分のからだを知り、自分のこころを知ることが大切です。そうすれば『自分を大切にする』ということの意味もわかるはずです。
これからの時代、価値観が多様化し、グローバリゼーションが進む中で、道しるべとなる『確かなもの』がよくわからなくなります。だからこそ一層自分を知り、流されない生き方を探ることが必要になるのです。その追求は幼児期からはじめるべきでしょう。
21世紀を担っていくこどもたちに、『自分を大切にする』という本当の意味を探るため、このアニメーションを役立てていただけたら幸いです」とコメントしている。
【放送予定】
Eテレで3月28〜30日の午前9時30~40分に放送される予定。放送後1 週間はNHKプラスで見逃し配信を予定している。
3月28日「なんでパンツをはいているんだろう?」
トイレで服を脱ぐのに手間取り、おもらしをしてしまった「みー」。 街ゆく人にインタビューしたり、「あれこれパンツコレクション」を妄想したりしながら、パンツを履く理由を探っていく。
3月29日「くすぐられるのが、じつはキライ?」
くすぐったら笑い出す赤ちゃんを見てうれしい「みー」。しかし、友達の「ひー」をくすぐると、「ひー」は急に怒り出してしまう。
3月30日「『ゲジゲジがすき』ってヘン?」
「宝物発表会」でゲジゲジを披露した「みー」。しかし、集まったお客さんは逃げて行ってしまい、仲良しのワンまるにもゲジゲジの良さを分かってもらえない 。そこで「みー」はゲジゲジしかいない世界を妄想する。