コロコロコミックの表紙の「ラフ画」に反響広がる。「毎号手書き」のデザインができるまでの職人技とは

コロコロコミックの表紙はどうやって出来上がるのか。白紙→ラフ→デザイン→デジタル化→コロコロコミック。

コロコロコミック編集部のコロコロカーくんが3月17日、コロコロコミックの表紙の「ラフ画」や製本された状態の写真をTwitterで投稿し、反響が広がっている。

コロコロコミックは
もうすぐ創刊45周年✨

毎号表紙は手書きで作成してるんだよー!! pic.twitter.com/wz3jEw5Ow6

— コロコロカーくん (@corocoro_kakun) March 16, 2022

ツイートには、「月刊コロコロコミック」というタイトルロゴのみが描かれた状態、キャラクターや文字が書き加えられたラフ、完成したコミックの表紙の写真がそれぞれ並んでる。

「コロコロコミックはもうすぐ創刊45周年。毎号表紙は手書きで作成してるんだよー!!」とつづっている。

コロコロコミックの表紙デザインはどのように描かれているのか。コロコロカーくんはYouTubeの「コロコロチャンネル」(2018年11月撮影)で、表紙が出来上がるまでを解説している。

動画によると、編集長との打ち合わせを元に、表紙担当編集者が白紙の状態からペンでラフを描いていくという。(動画撮影時から時間が経って、現在はコロコロカーくんが表紙担当者となった)

ラフが完成すると、表紙デザイン担当者にバトンタッチ。表紙デザイナーは1985年12月発売号からずっと佐々木多利爾(ささき・たりじ)さんが行っている。

ラフを元に、トレーシングペーパーにタイトルや文字、キャラクターなどを書き写していく。動画では、背表紙に使用するドラえもんを、単行本の表紙をなぞって書き写す様子も映っている。

表紙に入れたいサイズにキャラクターを縮小コピーしたり、表紙に載せる文字を切り貼りしたりして、位置や配置を決定。ペンで細部を描き込んでいくという。

こうして、アナログで表紙デザインが完成。完成したデザインは、最終的に印刷所でデジタル化され、表紙として製本されると紹介している。

東京・丸の内で開催中の「漫画とデザイン展」で、カーくんが投稿したラフも展示されている。

漫画とデザイン展には、このラフも展示されております✨📕✨

実は編集さんが描いているこのラフも非常に上手❗️
カーくんさんの超絶ラフに、佐々木さんの緻密神校正紙に、オペレーターさんの鬼ベクターデータ…
最強のチームですね‼️😆 https://t.co/vjuIGLCbpV

— 漫画とデザイン展|MANGA & DESIGN EXHIBITION (@MangaToDesign) March 17, 2022

コロコロカーくんは、自身の投稿への反響を「コロコロコミック編集部の仕事を知ってもらえたら嬉しい」と歓迎。「創刊45周年となる5月号の表紙を作成しているので、そちらも楽しんでもらいたい」とハフポスト日本版の取材に話した。

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