北京パラリンピックのクロスカントリー男子20キロクラシカルの立って滑るクラスで、川除大輝選手が金メダルに輝いた。
川除選手と選手村で相部屋という有安諒平選手と有安選手のガイドスキーヤー藤田祐平さんが、3人の仲睦まじい様子をSNSで発信している。
有安選手はTwitterに、金メダルを手にした川除選手との2ショットや、そこに藤田さんも加わった3ショット写真を投稿。「相部屋のたいき!すごい男だ」と称賛した。3人の部屋で撮影されたとみられ、背景の壁には有安選手への応援メッセージと思われる垂れ幕が飾られている。
藤田さんもTwitterに、同じ3ショット写真やメダルを指さす川除選手の写真を投稿。「金メダルは重い。大輝頑張ってたもんなぁ。 本当に凄い選手だ」とこれまでの努力を称えた。
一緒に大会に臨む仲間から祝福され、川除選手がリラックスした表情を見せている。
3人は4日の開会式でも仲睦まじい様子を見せていた。開会式の直前、日本選手団の旗手を務める川除選手に心境を尋ねる動画を、有安選手が投稿していた。
「大役を前にどういうお気持ちでしょうか」と尋ねられた川除選手が「とても緊張しています。けど頑張って旗振ってきます」と笑顔で手を振る様子が写っている。
開会式の最中にも、式のパフォーマンスを背景に、藤田さんも加わった3ショット写真を撮影していた。
川除大輝はどんな選手?
川除大輝さんはどんな選手か。
所属する日立ソリューションズのチームの公式サイトやパラサポによると、富山市出身の大学生。
生まれたときから両手足の一部の指がなく、小学1年のとき、いとこにスポーツクラブに誘われたのがきっかけでスキーを始めたという。
2018年平昌パラリンピックに出場し、クロスカントリー20キロフリーで9位、混合リレーで4位に入賞した。2019年世界選手権カナダ大会では、ロング(クラシカル)で金メダルに輝き、世界トップクラスの仲間入りを果たした。
クロスカントリーの若手エースとしてこの北京パラリンピックに臨み、日本男子としては冬季大会で過去最年少の金メダリストとなった。
きょう3月9日は、スプリント・フリーに臨んでいる。