「新幹線大爆破感がすごい」「昭和の匂いぷんぷんで力強く、かえって新しい」 「秋田のてんこ盛り」
3月7日に発表された秋田新幹線開業25周年の記念キービジュアルが、Twitter上で話題になっています。
JR東日本クロスステーションによると、テーマは「Memory Of AKITA 疾走する秋田新幹線」。
懐かしい怪獣映画ポスターをイメージした昭和レトロなアレンジを施しているといいます。背景には重要人物の如く、なまはげや秋田犬がずらり。同社は「秋田の文化・伝統・歴史をコラージュしました」としています。
2022年には、JR東日本の5方面の新幹線がそれぞれ25周年を迎えるといい、オリジナルグッズの販売やイベントを開催していくといいます。
その第1弾が、3月22日に25周年となる秋田新幹線。
キービジュアルに対し、インターネット上では「昭和感がすごい」「雑なコラかと思ったら公式だったでござる」「事件の予感しかしない」「めっちゃかっけぇ」「イッヌのボス感」と反響続々。
俳優・高倉健さん主演のパニック映画「新幹線大爆破」(1975年)のビジュアルを思い起こし「楽しいけど、これ爆破されるやつやん」といった声も。
実際に、比べてみました。
まず、こちらが秋田新幹線開業25周年の記念キービジュアル。
そしてこちらが、映画「新幹線大爆破」のブルーレイジャケット。
確かにちょっと似てるかも。いや、似ている…!
◆「秋田→なまはげ→怖い→怪獣」のイメージで生まれた
ハフポスト日本版は、JR東日本クロスステーションに企画に込めた思いを取材しました。
ーーこのキービジュアルを企画、完成するまでの経緯を教えてください。
2022年は新幹線イヤーということで6回の周年があり、各周年の開催地域と親和性を持った伝統・文化・新幹線を融合させた商品で、何かお客様にコンプリート性を持った商品はできないか?と考えて作成しました。
ーーどうしてこういった、懐かしい怪獣映画ポスターをイメージした昭和レトロなアレンジのデザインにしようと思ったのか、経緯を教えてください。
「秋田→なまはげ→怖い→怪獣」と膨らませました。年代的にも怪獣映画(ゴジラ・ガメラ)となりますので、そのイメージにしました。
ーーインターネット上では映画「新幹線大爆破」のビジュアルに似ていると話題になっています。こちらはオマージュ、もしくはイメージされていますでしょうか?もしされている場合、「新幹線大爆破」を選んだ理由を教えてください。
社内では、東海道新幹線での事故を彷彿させるのではといった意見もあり、背景の赤を控えめにと考えました。
ーー犬やなまはげを配置した理由を教えてください。
秋田と言えばきりたんぽや曲げわっぱなど、数多く考えられますが、ビジュアルイメージ化した時にわかりにくいという意見が多く、使用しませんでした。
また、あまり多くの物を配置してしまうと全体的なバランスが崩れてしまうと考えました。
ーーインターネット上で反響が広がっていることについて、ご感想を教えてください。
あまりに高評価なコメントばかりで驚きと同時に感動しました。
ーーそのほか、伝えたいことがあれば教えていただければ幸いです。
今年は、1872年に我が国に鉄道が開業して150年になります。この記念すべき年に、鉄道近代化の象徴でもある各新幹線の開業周年も迎えます。
コロナ禍で鉄道をご利用になるお客様も低迷していますが、このキービジュアルを御覧になって、秋田に行ってみたいと思うお客様が増えていただけると幸いです。
◆赤を基調としたグッズ
このキービジュアルは、いろんなグッズ展開が予定されています。
まずはクリアファイル。
裏には、黒色の背景に新幹線のみがデザインされていて渋い。
Tシャツやパーカー、バックパックには、モノトーン調に加工されたキービジュアルが。新幹線の赤が目をひきます。
【UPDATE】3月10日午後1時
企画のきっかけについて、JR東日本クロスステーションとの質疑応答を追記しました。