NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で主人公ひなた(川栄李奈さん)の幼なじみ・野田一恵(のだ いちえ)を演じている三浦透子(みうら とうこ)さん。
物語の舞台である1980年代を再現したヘアスタイルやファッションを披露し、中でも「聖子ちゃんカット」が話題になっている。
アメリカの映画賞「アカデミー賞」の作品賞に日本の作品として初めてノミネートされた『ドライブ・マイ・カー』でも重要な役を演じるなど、高い演技力が認められている三浦透子さんとは、どんな人なのか?
映画『天気の子』でボーカルに抜擢され話題に
三浦透子さんは、1996年10月20日、北海道生まれの25歳。
2002年にSUNTORY「なっちゃん」のCMでデビューし、子役として活躍。映画『鈴木先生』『私たちのハァハァ』、ドラマ『架空OL日記』など多数の作品に出演してきた。
歌手としても活動しており、新海誠監督の2019年公開のアニメーション映画『天気の子』で、オーディションを経て、ボーカリストとして抜擢。劇中音楽を担当したRADWIMPSの野田洋次郎さんが手がける楽曲で、その歌声を披露し大きな注目を集めた。
同年末の「NHK紅白歌合戦」に初出場し、RADWIMPSの「天気の子 紅白スペシャル」にボーカリストとして参加した。
村上春樹さんの短編小説が原作、濱口竜介さんがメガホンをとった映画『ドライブ・マイ・カー』では、メインキャストとして出演。西島秀俊さん演じる主人公のドライバーであるみさき役を務めた。
同作は、アカデミー賞をはじめ、世界の映画賞で高い評価を受けている。三浦さんも、最も有名な国際映画祭の一つ「カンヌ国際映画祭」に招待されるなど、その高い演技力が世界で認められている。
朝ドラ初出演で主人公の幼なじみ役に
『カムカムエヴリバディ』では、京都・岡山・大阪を舞台に、昭和から平成、そして令和にわたり、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。
現在は、上白石萌音さん、深津絵里さんからバトンを引き継ぎ、川栄李奈さんが主人公を演じる最終編の「ひなた編」(舞台は昭和40年代の京都)が放送中だ。
三浦透子さんは、『カムカムエヴリバディ』が朝ドラ初出演。役柄である一恵は、ひなたの幼なじみで、頼りになる友人。
家業を継ぎ茶道の道に進むことを家族に求められるも、「勝手に人生を決められたくない」と、自分の信念を持って行動する。
少女漫画を好み、流行にも敏感で、劇中では「聖子ちゃんカット」を披露するなど、80年代のファッションを再現。三浦さんは、「一恵の服装や髪型からエネルギーをもらっている気がします」と語っている。