北京冬季オリンピックスピードスケート男子で2つの金メダルを獲得したスウェーデンのニルス・ファンデルプール選手が帰国後、地元メディアの取材に対し、人権侵害が指摘される中国での五輪開催を決めたIOC=国際オリンピック委員会を「極めて無責任」だと批判した。
ニルス・ファンデルプール選手は今大会で、スピードスケート男子の5000メートルと10000メートルでそれぞれ金メダルに輝いている。
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EUROSPORTなどによると、ファンデルプール選手は帰国後、地元メディアの取材に対し、IOCへの批判を展開。開催地を北京に決めたことについて「明らかな人権侵害をしている中国政府に(開催権を)与えるのは、非常に無責任だ」と指摘した。
ファンデルプール選手は、大会前にも「これから滞在する国の政府を批判することが、特に賢明だとは思わない」と話していたという。
その一方で、選手村での滞在体験については「本当によかった。私が出会った中国の人たちはとても素晴らしかった」と振り返っている。