北京オリンピックは2月10日、フィギュアスケート男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、日本勢はオリンピック初出場の鍵山優真選手が銀メダル、難易度の高いプログラムに果敢に挑んだ宇野昌磨選手が銅メダルに輝いた。
鍵山選手「自分の成長を感じている」
鍵山選手はフリーで201.93をマークし、ショートプログラムとの合計で自己ベストを更新する310.05を記録した。
鍵山選手は競技後のインタビューで、「オリンピックを夢として頑張ってきた数年間の全てが詰まった銀メダルだと思う。苦しかったことも乗り越えての演技、結果になったと思うので、とても自分の成長を感じている」と手応えを語った。
今回が大会に入ってから「初めて緊張した」という。「緊張があったんですけれども、悔いがないよう全力でやろうととにかく思っていた。それができてよかったと今は思っています」と話した。
オリンピック初挑戦の18歳。これからどんなスケーターになりたいかを問われると、「もっともっとオールラウンダーに近づいていけるような、ネイサン・チェン選手、羽生選手、宇野選手みたいに、演技やステップだったり、いろんな部分が評価される選手になりたい」と語った。
宇野選手「もっと新たな挑戦もしていきたい」
平昌大会に続く2度目のオリンピック挑戦となった宇野昌磨選手。フリーでは、4回転ジャンプを5つ入れる難易度の高いプログラムに挑んだ。フリーで187.10、合計で293.00となり、3位となった。
宇野選手は試合後、「今日の演技は、たくさんミスが出てしまったんですけれども、多分おそらくですけど、緊張していたのもあって、『もう1回やって良い』と言われても同じ演技をしていたと思う」と振り返った。
一方で、「悔しいというよりも、この4年間いろんなことがあった中で、オリンピックに出場することができ、3位という成績を出せたことをすごく嬉しく思う」
試合前から、「オリンピックを通して成長したい」と話してきた宇野選手。
難易度の高い演技構成で、攻めの姿勢を見せたことを問われると、「この構成、この練習を間違いなくあと数年続けていけば、もっとレベルが上がって、今のネイサンのような位置で戦える存在になることも可能なんじゃないかと思う。でも今できていることに満足せずに、もっと新たな挑戦もしていきたい」と展望を語った。