北京オリンピック2022、メダルのデザインがこれだ。2008年の夏季五輪とはどう違う?【画像】

無事に開幕を迎えれば、北京は夏季と冬季のオリンピックをそれぞれ開催した史上初の都市になる。
いよいよ開幕する北京冬季オリンピック
いよいよ開幕する北京冬季オリンピック
Sergei Bobylev Sergei BobylevSS/Getty Images

いよいよ、2月4日に開幕する北京冬季オリンピック2022。

フィギュアスケート男子の羽生結弦選手やスキージャンプ女子の高梨沙羅選手など日本勢も多くのメダル獲得が期待される。

そのメダルのデザインはどのようなものか。実は、ネーミングにも意味が込められている。

北京五輪のメダルデザインがこれだ

北京冬季オリンピック2022のメダルの名前は「同心」。これは中国語で“心を一つに団結する”という意味が込められているという。

メダルのデザインは5つのリングと中心のロゴで構成されている。古代中国の翡翠(ひすい)の同心円ペンダントをベースにしており、5つのリングは「人々を結びつけるオリンピック精神と、冬季オリンピックの素晴らしさを世界中で分かち合うこと」を表している。

メダルのおもて面には中央に五輪マークが刻印され、「XXIV Olympic Winter Games Beijing 2022」の文字が刻まれていて、その周りに氷や雪、雲の模様が描かれている。

裏面の中央に北京2022のエンブレムが配置され、その周りに中国語で「北京2022年第24届冬季奥林匹克运动会」と大会名が刻まれている。

裏面の一番外側のリングには「競技」と「種目名」が刻まれるという。

🎉With exactly 1️⃣0️⃣ 0️⃣days to go before the start of the Beijing 2022 Olympic Winter Games, the design of the medals that will be awarded at the Games has been unveiled! 🏅️🥈🥉#beijing2022 #medal #Olympics pic.twitter.com/c5Zi9gZETe

— Beijing 2022 (@Beijing2022) October 26, 2021

このリングの部分は伝統的な翡翠のペンダントのデザインを反映した凹型になっている。リングに施された浅い彫刻はすべて中国の伝統的な模様をベースにしたものだという。

資料として公開されている前漢の時代に発見されたという翡翠のペンダントとメダルの比較画像を見てみると、特徴がよく似ているのが分かる。

中国・安徽省の遺跡から出土した翡翠のペンダント(左)と北京オリンピックの金メダルの比較画像
中国・安徽省の遺跡から出土した翡翠のペンダント(左)と北京オリンピックの金メダルの比較画像
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国際オリンピック委員会は、北京冬季オリンピック2022の金・銀・銅メダルのシンプルな形状は、2008年の夏季大会で使用されたメダルにも似ていると紹介している。

2008年北京五輪のメダル
2008年北京五輪のメダル
IOC

北京では過去、2008年に夏季大会が開催された。冬季大会が無事に開幕を迎えれば、夏季と冬季のオリンピックをそれぞれ開催した史上初の都市になる。

北京冬季オリンピック2022の一部の競技は2月2日から始まり、開会式は4日に開催される。

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