1月3日深夜から4日明け方にかけて、三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」を観察できるチャンスを迎えます。観察の条件やポイントをまとめました。
近年まれに見る「絶好の条件」
国立天文台によると、同じく三大流星群のペルセウス座流星群(8月)やふたご座流星群(12月)と比べると、しぶんぎ座流星群は活動が活発な期間が短いことなどから、流星が多く見られる年は限られているとのこと。
しかし今年は、活発になるタイミングが観察に適した時間帯にあたっていることや、3日が新月のため月明かりの影響を受けないことから、「近年まれに見る絶好の観察条件」になるとしています。
観察のポイントは
国立天文台によると、しぶんぎ座流星群の極大は、1月4日午前5時から6時頃と予想されています。
流星が見え始めるのは、東京の場合、4日午前1時頃。その後、流星数は急激に増加し、極大時刻でもある4日午前5時台に最も多く見られることが予想されています。空の暗い場所で1時間あたり50個以上の流星が見られる可能性もあります。
観察のポイントとして、国立天文台は以下の点を挙げ、マナーを守って観察をするよう呼びかけています。
・流星は放射点を中心に放射状に出現するが、放射点付近以外にも現れるため、なるべく空の広い範囲を見渡す
・屋外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続ける
・楽な姿勢で観察できるようレジャーシートや椅子を準備
・寒さ対策をしっかりと
観測できる地域は?東日本の太平洋側など
3日深夜から4日明け方の天気はどうなっているでしょうか。
ウェザーニュースによると、この時間帯は冬型の気圧配置で寒気の影響を受けやすく、北日本の日本海側や北陸から近畿北部の地域は雲が多く、流星観測は難しい予想としています。
一方、北日本の太平洋側の一部や東日本の太平洋側、西日本の広範囲では観測のチャンスがありそうです。ただし、雲の広がりで観測が難しくなる可能性もあります。
しぶんぎ座流星群とは?
国立天文台によると、流星群の名前に使われている「しぶんぎ座」は、現在では存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。
特徴は、活動が活発な期間が短く、流星の出現数は年によって異なること。そのため、どのくらい流れるかを事前に予想するのは難しいといいます。