ロシアとトルコの間にある、人口400万人の国・ジョージア。
このジョージアの郷土料理で、日本でも愛されているのが『シュクメルリ』だ。
2019年冬、牛丼チェーンの「松屋」で店舗限定メニューとして販売され、ネット上で注目を集めた。その後2020年1月〜2月、松屋が期間限定で全国で販売すると、定番化の要望が集まるなど人気メニューとなった。
これを受け、松屋はその後『シュクメルリ』のレシピをクックバッドで公開。これは「松屋史上初」という。
この松屋のレシピで『シュクメルリ』を作ってみよう!と思ったのは、在日ジョージア大使館のティムラズ・レジャバ大使のツイートがきっかけだった。
コロナ禍による需要の低迷と、牛乳の消費量が少なくなる時期であることから、年末年始に生乳が大量廃棄される懸念があり、牛乳や乳製品の消費拡大を促すツイートを引用する形で、レジャバ大使がこの松屋のシュクメルリのレシピを紹介していたのだ。
レシピをのぞいてみると、牛乳、バター、チーズがふんだんに使われている。
そして何より美味しそう…。
ジョージアの味を自宅で楽しんでみたく、クックバッドで公開されている、「松屋公式!お家で『松屋のシュクメルリ』」で作ってみた。
牛乳、バター、チーズ…乳製品をたっぷり使用
主な材料は鶏もも肉、ニンニク、バター、牛乳、ホワイトシチューの素、サツマイモ、レモン汁、醤油、シュレッドチーズ、パセリ。
サツマイモを切って水で洗います。その後、耐熱皿に入れて、軽くラップをしてレンジで3分加熱します。
レシピによると「串を刺して柔らかくなったらOK」とのこと。自宅のレンジだと3分ではまだ固さが残っていたので、追加で2分チンしました。
次に、鶏肉を一口大にカットし、フライパンで焼きます。皮面から入れて両面じっくり焼きました。ここで、ニンニクを入れます。
レシピだと「すりおろし」となっていましたが、すりおろすのが億劫で私はみじん切りに…。ニンニクチューブだとさらに楽チンかもしれません。
ニンニクの香りがしてきたら、牛乳とバターを投入。レシピ通り、蓋をして5分ほど弱火で煮ます。
サツマイモを投入し、シチューの素を溶かします。弱火で5分程煮込みます。
最後に味を見ながらレモン汁と醤油を振り入れ、チーズとパセリを振りかけて、完成!
牛乳、バター、チーズをたっぷり使っているので、濃厚でコクのある味。そしてニンニクの風味が香り、ぺろりと平らげてしまいました。
思っていたよりも簡単に作ることができました。お正月、おせち料理に少し飽きてしまったら、ぜひジョージアの味にトライしてみてはいがかでしょうか。
シュクメルリのレシピをツイートした在日ジョージア大使館のレジャバ大使に、美味しく作るコツやシュクメルリの魅力をたずねてみました。
「『異国の地』の生活を想像しながら作ると上手く行く」
ーー松屋のレシピをツイートで紹介した理由を教えていただきたいです。
ジョージアは酪農が豊かな地であり、また、ジョージア料理の多様性を日本の皆様に「牛乳消費」というテーマのもと上手く伝えたいという思いからです。
ーー松屋のレシピでシュクメルリを作る際、美味しく作るコツはありますか?
とにかくシンプルで限られた素材で作られる料理が育まれ、山々がある「異国の地」の生活を想像しながら作ると上手く行くと思います。ご飯にあう点も強調しておきます。
ーーシュクメルリの魅力はどんなところでしょうか?
存在感!とにかくニンニクが強いですが、乳製品のまろやかさと鶏肉の旨味がうまく調和していて、とても人懐っこい体を温かくしてくれるところです。