1年の汚れは大掃除できれいにして、新年を迎えたいものです。ただ、「気合いを入れて掃除したのに、いまいちきれいにならない」という声が多いのが、浴室やシンクの掃除。
ウェザーニュースで「水アカを落とす頻度」についてアンケート調査を行いました。すると、「目立ってきたら」が全体の66%と最も多い割合となりました。「毎週定期的に」が16%、「ほぼ毎日」が14%と続きますが、汚れが目立ってくるまで放置している人が大半のようです。
浴室やシンクについてしまった白っぽい水アカは、落とすのがなかなかやっかいです。おそうじ本舗の技術アドバイザー 尾崎真さんに、簡単にできる水アカ掃除の方法を教えていただきます。
水アカ掃除でピカピカに
しっかり洗ったはずなのに、鏡や蛇口にうっすら白っぽく残る水アカの汚れがなかなか落ちません。
「水アカの正体は、水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が硬く固まったもの。頑固な汚れなので、一般的な洗剤を使った掃除では、残ってしまうことが多いのです」(尾崎さん)
しかし、忙しい年末にあまり手間をかけたくはありません。ゴシゴシこすり洗いするのも、表面を傷つけてしまう恐れがあります。
「水アカを落とすには、酸性のものが効果的です。レモン汁や酢のような酸性のものをかけて、しばらく放置して、あとは拭き取るだけできれいに落ちるのです。掃除に使うには、市販のクエン酸を水に溶いてスプレーボトルに入れておくと便利です。水200mlに対して大さじ1のクエン酸を溶かします」(尾崎さん)
▼クエン酸を使った水アカ掃除
【用意するもの】
クエン酸:大さじ1、水:200ml、スプレーボトル、ラップ
(下準備)
水にクエン酸を溶かし、スプレーボトルに入れておく
(1)水アカのついている場所にスプレーする。水アカがひどい場合は、ラップで覆う。
(2)しばらく放置してから、スポンジなどでこすり落とし、水拭き乾拭きで仕上げる。
「シンクなどの水アカ落としにも使えます。ただし、クエン酸は5分~10分以内であれば水アカを柔らかくする効果がありますが、長時間の浸け置きは金属部分は腐食する恐れがありますので気をつけましょう」(尾崎さん)
歯磨き粉とナイロンタオルが大活躍
水アカ掃除には家庭にあるものも役立ちます。
「ナイロンタオルと歯磨き粉です。ナイロンタオルは素材が固くて研磨力がありながらキズが付きにくいので水回りの掃除に適しています。使い古しでOKです。
また、歯磨き粉は研磨成分が含まれており、水アカを削り落とす効果があります」(尾崎さん)
▼ナイロンタオルと歯磨き粉を使った水アカ掃除
【用意するもの】
ナイロンタオル、歯磨き粉
(1)水アカのついた場所を水でぬらす。
(2)ナイロンタオルに歯磨き粉を適量つけて擦る。
(3)水でしっかり流して完了。
いかがですか。掃除もプロの技を使えば、簡単で汚れ落ちもよいものです。今年もあとわずか、すっきりして新年を迎えましょう。
参考資料など
取材協力:おそうじ本舗 技術アドバイザー・尾崎真氏
【関連記事】