クリスマス映画の定番といえば『ホーム・アローン』(1990年)。2021年で、日本での公開から30周年を迎えました。
クリスマス休暇、パリへの家族旅行に置いていかれてしまった8歳の少年ケビンは、両親の心配もよそに一人暮らしの自由を満喫。一方、泥棒コンビのハリーとマーヴは、ケビンの家を狙っていた。ケビンは、家にある身近なものを武器に、泥棒たちを迎え撃つ準備を整えるーーというあらすじです。
なんといっても、注目は主人公のケビン少年。一人で家で大騒ぎ、家族がいたらできない、大人の真似をして遊ぶ姿がとっても可愛いらしいです。
演じたのはマコーレー・カルキン。1980年生まれで、現在は41歳です。どんな大人になったのでしょうか?写真とともに振り返ります。
10歳にして映画スターの仲間入り
『ホーム・アローン』を手がけたのは、『グレムリン』や『グーニーズ』などの制作にも携わっていたクリス・コロンバス監督。その後『ハリー・ポッター』初期シリーズの監督にも抜擢されています。
『ホーム・アローン』は1990年にアメリカで公開され、歴史的な大ヒットを誇りました。カルキンは当時10歳にして一躍映画スターに仲間入りしました。
『ホーム・アローン』の続編や『マイ・ガール』などの主演作もヒットしたことから、当時「世界一有名な子役」としてギネス記録に。作品に出演するたびにギャラが高騰していったことも、当時大衆から大きな注目を集めていました。
両親のギャラめぐる裁判で表舞台から遠ざかる
しかし、カルキンは1994年頃から表舞台から遠ざかるように。その背景には、カルキンの両親がパートナー関係を解消し、それに伴い、カルキンが稼いだ出演料をめぐって裁判を起こしたことなどがあったと言われています。
自分が稼いだお金をどちらが管理するかという両親の争いに巻き込まれ、心身ともに疲れていたというカルキンは、スクリーンから去ることになったのです。この後、カルキンは両親と決別しています。
この騒動によって、コロンバス監督も苦い思いを抱えることに。のちに『ハリポタ』で子役を選ぶ時には「どんな両親なのか」も考慮していたと振り返っています。
GoogleのCMで、26年ぶりにケビンに
カルキンが表舞台から遠ざかる間も、さまざまな報道が飛び交い、中には憶測に基づいたものもありました。2004年頃から俳優としていくつかインディーズ映画や舞台に出演しながら、2010年代の前半には、バンド活動なども行っていました。
2018年のクリスマスには、GoogleアシスタントのCMに出演し、『ホーム・アローン』のケビンを26年ぶりに演じ、大きな話題になりました。撮影場所は映画と同じ邸宅で、「ケビン作戦」を決行。あの頃の面影ある可愛らしい笑顔を見せています。
また、2021年にはリブート版『ホーム・スイート・ホーム・アローン』 がディズニープラスで配信。この作品にはカルキンは出演していませんが、製作が発表された時には、「新しい『ホーム・アローン』が実際にはどんなものになるのか。こんな感じだよ」というコメントとともに、1枚の写真をインスタグラムに投稿。お腹を丸出しにして、膝にパソコンを乗せてパスタを食べるというユーモア溢れる写真を公開し、作品を盛り上げました。
2021年には一児のパパに
2021年4月には、パートナーで、カルキンと同じく子役出身の俳優ブレンダ・ソングとの間に第1子を迎えました。男の子で、名前はダコタ・ソング・カルキンくん。2008年に亡くなったカルキンのお姉さんの名前にちなんで命名したといいます。
赤ちゃんの誕生に、「2人とも大喜びしている」とコメントを発表しました。
カルキンは今後、『glee/グリー』などで知られるライアン・マーフィーが手がける人気ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズのシーズン10への出演が決まっています。
「波瀾万丈」と呼ばれるカルキンの人生。たとえ表舞台に出てくることが少なくなっても、家族とともに幸せな日々を過ごしてくれていたら嬉しいなと思います。