コンビニ大手のローソンは12月31日と2022年1月1日の2日間、「ホットミルク」を通常の半額の65円(税込)で販売する。
企画のきっかけは、年末年始にかけて生乳が大量廃棄される恐れがある問題だったという。
広報部は「ローソンが牛乳屋さんから始まったコンビニだからこそ、生乳に強い思い入れがあります。ほんのり甘いホットミルクが、年末年始の癒しになれば嬉しいです」と話す。
牛乳屋から始まったローソン
ローソンのホットミルクは、国産生乳100%。2日間のみ、通常の130円(税込)の半額で、「ローソンストア100」などを除く全国の約1万4000店舗が対象となる。
企画のきっかけは、新型コロナウイルス禍などの影響で、牛乳や乳製品の需要が落ち込み、今回の年末年始は大量の生乳が廃棄される恐れが指摘されていること。
SDGsの観点のほか、ローソンが生まれた背景も企画の後押しの1つとなった。
ローソンは、1930年代にアメリカオハイオ州のJ.Jローソン氏が営んだ「ローソンのミルク屋さん」から始まった。ローソンのロゴマークも、ミルク缶がデザインされている。
そんな背景もあり、ローソンではロングセラーの「プレミアムロールケーキ」のほか、最近は「絹泡クリームの苺ショート」など、クリームたっぷりの商品を多く展開。「生乳に関わる問題の解決で、力になりたい」と考えたという。
コロナ禍で、ローソンは全国の小中学校や高校、特別支援学校が一斉休校した2020年3月にも、給食の牛乳の提供が少なくなることを懸念し、ホットミルクの半額販売を行った。12日間で通常の定価販売を大幅に上回る150万杯が売れるなど、人気を集めた。
広報部は「ミルク感が強い、深い味わいが魅力です。寒い年末年始、初詣や初日の出を楽しんだ後などにホットミルクで体を温め、ほっと一息ついてもらえたら嬉しいです」と話している。