オーストラリア・クイーンズランド州の保健相の会見が、クモに邪魔をされ一時中断するハプニングがあった。アナスタシア・パラシェ州首相が投稿した会見動画に、その一部始終が映っている。
イヴェット・ダット保健相が12月16日、州都ブリスベンで新型コロナウイルスについての記者会見を屋外で開催。開始から30分ほどたった頃、ダット保健相が周囲から何かを伝えられると、自分の足元を見て一瞬言葉を失った。
そして「誰かお願いだからこのクモをとって」と懇願した。
周囲の職員が対応すると、冷静さを保ち、すぐさま「このことは、私がいかに抑制的かを示しています。アシダカグモは苦手だけど、このまま続けます。今は、私の上にクモがいないかのよう振る舞います」と平然と対応。
ダット保健相は「誰かが何とかするでしょう。もしクモが顔の近くに来たら教えてください」と強気な姿勢を貫いた。
それでもクモは居座っていたようで、周囲が「左足にいる」と報告。再度足元を確認したダット保健相は、「ゔぁ!」ととっさに声をあげたが、「失礼」とすぐに我に返った。
クモがようやくどこかへ行ったのを確認すると、「コロナもくるし、クモもくる」と締めくくった。
1分ほどの中断後、ダット保健相は気持ちを切り替えて、再びコロナ対策の説明に戻った。隣にいた会見の手話通訳も、この一部始終をしっかりと伝えている様子だった。
会見動画でクモの姿は確認できないが、記者が別の角度から撮影した動画には、クモがダット保健相の膝や足をはう様子が映っていた。
ダット保健相は記者の投稿を引用リツイートし「やっぱり、クイーンズランドで夏に屋外会見を開くのは最高」と投稿した。
ダット保健相は同じ日の夜、イモリと思われるはちゅう類が壁をはう写真をツイートし、「クモよりまし」とつぶやいた。