北京オリンピックの開幕を控え、スポーツ庁の室伏広治長官は1月28日、SNSなどで選手たちを誹謗中傷しないよう呼びかけるメッセージを出した。
室伏長官は「アスリートも一人の人間。一部の方による心ない書き込みや投稿がアスリートの心を深く傷つけることにつながる」と指摘。
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選手たちの尊厳を傷つける言葉、性別や国籍・人種などに関する差別的な言葉などを書き込んだり投稿したりしないよう呼びかけた。
東京オリンピックでは、卓球の混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼選手が誹謗中傷の被害を受けていたことを自身のTwitterで明らかにした。
また、体操男子で2個の金メダルを獲得した橋本大輝選手も誹謗中傷があったことを自身のTwitterで明らかにしている。
こうした誹謗中傷は、自身が発するものはもちろん、他人の書き込みや投稿を拡散することも民事上や刑事上の責任を問われる可能性がある。
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室伏長官は「真摯にプレーしているアスリートをおとしめる言動は決して正当化される行為ではない」と訴え、選手たちへの温かい応援を呼びかけた。参考資料として、総務省の「SNS等での誹謗中傷」と題した特集ページを紹介している。