人気の大手コーヒーチェーン「コメダ珈琲店」が、2020年7月にオープンしたプラントベース(植物由来の食材)の喫茶「KOMEDA is (コメダイズ)」。
コンセプトは「地球とくつろぐ喫茶店を」。おしゃべりしながらゆっくりとコーヒーを飲む。そんな当たり前の日常を続けられるようにー。
食事を楽しみ、くつろぎながら、地球のことも考えたい。「コメダイズ」が新たに提案するのが、「お肉を休む日を、つくろう」という食スタイルです。
プラントベース、というのがなんとも気になる!
畜産の環境負荷を知ってから、肉を食べることはやめずとも、たまにはプラントベースの「お肉」に置き換えたい。外食で気軽に美味しく、代替肉を楽しめたら…そう思っている私としては、ずっと行ってみたかったお店。
事前にネットでメニューを見てみると、美味しそうなバーガーやコメダの名物「シロノワール」(熱々のデニッシュの上にひんやり冷たいソフトクリームが添えらえたもの)まで、プラントベースで作られているとのこと。
味はどうなんだろう?ランチを食べに行ってみました。
まずは、大豆ミートの「べっぴんバーガー アボ照り」を注文。
嬉しいことに、全てのメニューが動物性の食材不使用!まずは、メニューに一番大きく書かれていて、“推し”らしい大豆ミートの「べっぴんバーガーアボ照り(ポテト付き)」(1,280円 税込)を注文してみることに。
ちょっと値段が張るなぁと思いながらも、4種類のバーガーで一番オススメのようなので即決。
大きい!そして美味しそう!バーガーのワクワク感はそのまま。大豆パテの断面も、“本物の肉”のよう。食べてみると…。
え、これ大豆ミートなの?大豆ミート独特の大豆っぽさがなく、照り焼きソースの味がしっかりしていて、言われなければ大豆ミートってわからないかも。
しかも、この照り焼きソースも発酵調味料を使った植物由来の素材だけで作られているとは驚きです。
続いて、大豆の油淋鶏。
もう一つ、頼みたかったメニュー。大豆の油淋鶏(890円 税込)。
以前、他のプラントベースのお店で大豆の油淋鶏を食べた時に、味付けが薄かったからか大豆っぽさが強く、美味しいけど油淋鶏だと思って食べるとちょっと違うかも…という経験があったので、やってみたかった食べ比べ。
ちょっと量が少ないかも…?ただ、食べてみると味は完全に油淋鶏。前に他の店で頼んだものより、はるかに美味しい!
遅れてきた友人は「お腹が空いた〜」と言いながらお皿に残った油淋鶏にパクつき、後から大豆ミートと知って驚愕していました(なぜかメカジキだと思い込んでいたそうです笑)。
コメダの奥義「プラントベース シロノワール」
最後にコメダといえば「シロノワール」。これも絶対に食べたかったもの。
デニッシュは、植物性マーガリンと豆乳が使われていて、上に添えられたソフトクリームもアーモンドミルクで作られています。お味は…。
熱々でサクサクのデニッシュパンの上に、冷たいソフトクリーム。あの「シロノワール」の美味しさ、そのまま!!!
プラントベースということで、牛乳のあのコクはなさそうだな…パサパサしてるかも…味が落ちてもしょうがないかな…なんて思っていたけれど、とんでもない。
ソフトクリームも、アーモンドミルクが使われていることで、口当たりがなめらか。なんだかとてもリッチな感じ。むしろ、より美味しくなってるかも!
ただ、通常のコメダ珈琲店のシロノワールは直径約16cmで650〜680円(ミニサイズは直径約10cm、450〜480円)というお得感がハンパないのですが、コメダイズのシロノワールはミニサイズの大きさでお値段が880円と割高ではあります。
それでも動物性の食材不使用で、あのシロノワールが美味しさを損なわずに楽しめるのは、とっても嬉しい。
お店の内装も環境に優しかった。
実は、内装にもこだわりが。店内で最も目立つ、大きな木。物流で荷物を載せる台として使われた古材からできているそう。裁断したものを重ね合わせていくことで木の皮のような風合いを出しているとのことです。
店内のライトも、吹きガラスの製作工程で生まれた廃棄予定のガラスを再利用して作られているそうで、吹きガラス独特の優しいぬくもりが残っていて、とても綺麗でした。
コーヒーにもこだわり
事業を通して持続可能な社会への取り組みに力を入れているコメダ珈琲店。
コメダイズも含めてコメダが提供しているコーヒーは、世界的な農産物商社であり、環境対策や農園に対する支援を行っているオラム社から購入しているものです。
1968年の創業以来、「くつろぐ」を考えてきたというコメダ珈琲店。
広報の担当者は「本当に“くつろぐ”とは何か?を考えた時に、食べているものや飲んでいるもの、それを作った人たちが、安全安心であることだと思っています」と語ります。
「お肉を休む日を、つくろう」。コメダからの提案です。
今回頼んだ3品は、どれも美味しくて大満足な結果でした。
ただ、全体的にもう少しお財布にも優しいと嬉しい…。と思う一方で、“安さ”に慣れすぎていたのかもしれない、物の適正な価格って何だろう?なんてことを考えたりもしました。
例えば週に1度、お肉を摂らない食事を楽しんでみてはどうでしょうか?
それによって、牛や豚から発生する温室効果ガスを抑えることにつながります。
地球とあなたにやさしい食事と空間で、これからも“心にもっとくつろぎを”届け続けていきたいから。
「お肉を休む日を、つくろう」。コメダからの提案です。
「コメダイズのコンセプトより抜粋」
コメダイズのステートメントには、こうあります。
たった1回、お肉を食べないだけで環境問題が一気に解決するわけではないけれど、お店をきっかけに食の環境負荷について知ったり、考えてみたり。そして、自分なりに行動してみる。
消費者一人一人のちょっとした行動の積み重ねが、より良い社会に向けての流れを作っていくのだと思います。
「疲れたから夕飯を作るのめんどくさい」
「手抜き料理って思われるかも」
「もっと食べたいけど、ダイエットや健康が気になる」
「環境にも身体にも良い食べ物って美味しくなさそう」
「ヴィーガンをはじめたいけど、周りに言いづらい」
人は、食べることなくして、生きられない。
それなのに、食をめぐってはたくさんの我慢や罪悪感、課題があります。
もっとおいしくて、ラクで、栄養がとれて。フードロスや環境破壊など、食をめぐる社会問題にもきちんと気を遣いたい。
自分にも地球にも優しくて楽しい。そんな “アタラシイおいしい” を探しませんか。
「#アタラシイおいしいを探そう」で、ぜひみなさんのオススメも教えてください。
ハフポストが毎月お届けしているSDGsをテーマにしたライブ番組「#ハフライブ」。7月のハフライブは「食とSDGs」について配信。みんなで食の課題と未来について話し合いました。