きょう11月19日の夕方から夜にかけて、日本全国的に月の大部分が隠れる部分月食が発生します。部分月食といっても、今回は最大で月の97.8%が隠れる「ほぼ皆既月食」。
月食が見られそうな地域と時間はいつなのか?全国各地の「月の出」の時間や天気を紹介します。
国立天文台によると、月食が始まるのは午後4時18分ごろです。
その時間までに、月の上辺が地平線と一致する「月の出」を迎えている北海道や東北地方北部では、天気次第で部分月食を最初から最後まで見ることができる環境です。
それ以外の地域では、月食が始まる時刻に月が地平線の下の位置となるため、「月の出」の時間以降に、月がかけた状態で地平線から昇ってきます。
都市ごと「月の出」の時刻は次の通りです。
札幌 16時3分ごろ
仙台 16時17分ごろ
東京 16時27分ごろ
京都 16時45分ごろ
福岡 17時10分ごろ
那覇 17時35分ごろ
月が最も欠けて見える「食の最大」は、全国共通で午後6時2分ごろ。東京では、ほぼ真東の方向です。地域によって方角や高さが異なりますが、国立天文台の「月食各地予報」で検索できます。
天気は?
月食が観察できるかは天気次第です。荒れた天気や雲がかかる地域では見られない可能性もあります。
ウェザーニュースによると、北海道や東北日本海側は、寒気を伴った低気圧や前線が日本海から接近する影響で天気が荒れる見込みで、残念ながら観測は難しそうです。
一方で、西日本や東海では晴れて、月食を楽しめるところが多い見込み。関東は薄雲が広がる可能性がありますが、薄雲越しに欠けたお月様を見られそうです。
北日本や北陸から山陰は、雲が広がりやすいですが、雲に隙間ができれば見られる可能性があります。
もし見られない場合は...
国立天文台は午後4時から、東京都にある三鷹キャンパスから月食を観察するライブ配信をします。残念ながら見られない地域や、その時間に外に出られない人も、観察するチャンスがあります。