過去にテニスのウィンブルドンと全仏オープンを制した中国の彭帥(ほう・すい)選手が、中国の張高麗(ちょう・こうらい)前副首相と不倫関係にあり、性的関係を迫られたなどと告発した問題で、大坂なおみ選手は11月17日、消息不明が懸念されている彭選手の写真をTwitterに投稿した。
「WhereIsPengShuai(彭帥はどこ)」というハッシュタグを添え、「この状況にショックを受けている」とつづった。
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大坂選手は「私の仲間であるテニス選手が、性的被害を告発した直後に消息不明になっていると聞きました」と投稿。「検閲行為は決して認められるものではありません。彭帥選手と家族が無事でいることを願います」と案じた。
彭選手がSNSに投稿した文章では、張氏が複数回にわたり関係を迫った後「遊ぶだけ遊んだからいらなくなった」と扱われたと主張。証拠は残せなかったものの、「無駄な足掻きになったとしても事実を伝える」と綴っている。
投稿はすでに削除されている。
彭選手の告発を受けて、女子テニス協会(WTA)は11月14日に声明を発表。
「彼女の勇気と強さを称賛する」と寄り添った上で、「この被害申告が弾圧されることなく、詳細かつ公正で透明性のある調査がされることに期待する」と求めた。