わずか420グラムの体重で生まれ、1歳4ヶ月を迎えた男の子の赤ちゃんが11月10日、世界で最も早産で生まれ、生き延びたとして「ギネス世界記録」に認定された。
母親のミシェル・バトラーさんは2020年7月、アメリカ・アラバマ州バーミンガムの病院に緊急搬送され、双子を出産した。
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ギネス世界記録の公式サイトによると、バトラーさんは当時妊娠21週で、標準的な妊娠期間(40週)よりも19週も早い早産だった。双子の女の子は合併症のため翌日亡くなった。
男の子の名前はカーティスちゃん。当初、医師らは生存する可能性は極めて低いとしていたが、カーティスちゃんは時間が経つにつれて力強くなり、周囲を驚かせた。
24時間のケアが必要とされていたが、3ヶ月後には人工呼吸器を外され、2021年4月に退院した。
カーティスちゃんは 現在も酸素補給や栄養チューブをつけることが必要だが、健康に育っているという。
出産とその後の治療に関わった医師は、ギネス世界記録に「20年近く医師をやっていますが、これほど早産の赤ちゃんが彼ほど強くなっているのを見たことがありません。カーティスには特別な何かがありました」と語った。
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カーティスちゃんには3人の兄弟がいて、カーティスちゃんの入浴や着替えを手伝うのが大好きだという。バトラーさんは「私は彼をとても誇りに思っています」と同サイトにコメントした。
11月11日は、カーティスちゃんのもともとの出産予定日だった。
BBCによると、カーティスちゃんはウィスコンシン州の赤ちゃんが保持していた「21週2日」の記録を24時間更新した。その前は、カナダで生まれた赤ちゃんの「21週5日」が世界記録で、この記録は34年間更新されることはなかったという。