ゴール目前で転倒 ⇒ 見知らぬランナーが体支えて完走。心温まる瞬間を捉えた【動画】

メルヴィルさんを抱えたランナーの一人は、2年前に今回と同じニューヨークシティマラソンで自身がリタイアしたことが、立ち止まった理由のひとつだと明かす。
11月7日にアメリカ・ニューヨークで開催された「TCSニューヨークシティマラソン」のランナーたち
11月7日にアメリカ・ニューヨークで開催された「TCSニューヨークシティマラソン」のランナーたち
Anadolu Agency via Getty Images

ニューヨークシティマラソン(11月7日開催)のゴール付近で、ランナー同士の心温まる瞬間を捉えたビデオが話題を呼んでいる。

ビデオに映っていたのは、自力で前に進めなくなった一人のランナーの両脇を支えながら、一歩一歩ゴールを目指すランナーたちの姿だ。

Warmhearted moment: Runners helped a guy finish the 2021 New York Marathon. The video capturer, andieekent on TikTok, wrote, 'A runner fell to the ground less than 200m from the finish line. Complete strangers picked him up & made sure he crossed the finish line.' pic.twitter.com/KQU3c2JcRf

— NowThis (@nowthisnews) November 8, 2021

それは、フィニッシュラインからわずか200メートルほど手前の地点での出来事だった。

39歳のランナー、ジャメル・メルヴィルさんは、ゴールまであと少しという状況で体調を崩し、地面に倒れ込んだ。メルヴィルさんは「もう限界だった」と当時を振り返っている

メルヴィルさんの横を通り過ぎようとしたランナーは、メルヴィルさんに気づくと振り返って助けに来てくれたという。

大勢の観客が歓声を上げて見守る中、複数のランナーたちがメルヴィルさんの体を支えながらゴールを目指し、完走した。

動画を撮影したアンディ・ケントさんは、「これこそが最高の思いやり。多くの人が知るべき瞬間だと感じました」と語っている

メルヴィルさんは、「彼らは 『頑張って』と言い、私の目を見て、何も言わずに何をすべきか教えてくれました」と話し、助けを受けた瞬間が忘れられないという。

メルヴィルさんを抱えたランナーの一人は、2年前に同じマラソン大会で自身が経験したことが、立ち止まった理由のひとつだと明かす。「18マイル地点で怪我をしてリタイアしたので、完走できない気持ちはよくわかります」

見知らぬランナーに支えられ、3時間34分6秒でゴールしたメルヴィルさん。「助けてくれた人たちを心から尊敬しています。彼らと話をして、感謝の気持ちを伝えたいと思います」。来年もこの大会に出場するつもりという。

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