10月31日に投開票された衆院選で、日本維新の会が躍進した。特に本部を置く大阪府での躍進が顕著で、前回2017年の衆院選では全19選挙区のうち、3議席のみだったが、NHKの報道によると、今回は15議席を獲得する見込みだ。
大阪10区では、前回当選していた立憲民主党の辻元清美・副代表が小選挙区で落選したと報道各社が報じたほか、前回10議席を得ていた自民党は選挙区での獲得はゼロとなる見込みだ。
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この“維新躍進”について、どう受け止めているのか。
テレビ朝日系「選挙ステーション2021」でのインタビューで、大越健介キャスターから「維新には突風が吹いたと思うがどう受け止めているか」と問われた松井一郎代表は、「躍進とは感じていません」と語った。
その理由について、次のように語った。
「野党としては、政権選択選挙において与党で過半数を取られたので、野党の負けだと思っている。我々は野党の中で少し数を増やしていただけた。元々数が少ないわけですから、躍進と言われるのは、メディアの皆さんがそういう風に言っていただいているだけで、94名の候補者を出して、半数以上が当選できなかったんです」(編註:維新の小選挙区の立候補者数は94人、比例単独の候補者は2人)
「国会での活動も変わってくるのか」と問われると、「単独で法案を出せる力をいただいたので、さまざまな形で構造改革について、政府の提案についても交渉していきたい」と意気込んでいた。