京王線火災、発生直後を捉えた動画。逃げる人々、炎、声かけあって避難する乗客を映す

10月31日夜、調布市を走行中の京王線の特急電車車内で刃物を持った男が人を刺し、車両が燃えた事件で、当時の様子を捉えた動画がある。2分ほどの動画は煙に追われながら逃げ惑う人々や、車両が燃え上がる様子、駅に着いた電車から人々が避難する様子の一部始終を記録している。

撮影したのは「しずくβ（@siz33）」さん。「京王線車内で火災発生」という短い言葉とともに投稿された2分5秒の動画は、大勢の乗客が落ちた荷物にも構わず撮影者側に駆け込んでくる様子を捉えている。「早く、早く、早く」「（進行方向の）前、前」などという声も聞こえる。

その後、画面奥の車両内部が赤く燃え上がっていて「燃えてる、燃えてる」という乗客の声も入っている。

カメラは一度、炎とは逆側に向けられるが、連結部分付近で人がすし詰めになっていることがわかる。　

その後電車が駅に着くと「降りよう」「止めろ！」といった声が車両内で上がる。電車が止まると乗客たちは「落ち着いて降りよう」「窓から出よう」などと声を掛け合いながら、窓を開けてホームへ避難していく。

この動画は午後10時過ぎ時点で5万回近くリツイートされている。

その後のツイートで「しずくβ」さんは無事を報告している。

朝日新聞デジタルによると、60～70代の男性が刺されて意識不明の重体で、ほかにも約10人の乗客がのどの痛みなどを訴えている。電車内のシートが燃えており、ライターオイルがまかれたとの情報があるという。警視庁は20代の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

＜以下は、しずくβさんがハフポスト日本版に提供した動画と本人のツイート。悲鳴や火災の炎などが映っています＞