犬の鳴き声で目覚めたら、屋根を突き破って枕元に隕石が落ちてきた…。
そんな「まさか」の体験をしたのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州に住む66歳の女性、ルース・ハミルトンさん。
ハミルトンさんがニューヨーク・タイムズに語ったことによると、10月初め、犬の鳴き声で目覚めると、爆発音が鳴り響いたという。部屋の明かりをつけると、天井に穴が開いているのを見つけた。木が家に向かって倒れてきたのだろうーーそう思って、911に電話しオペレーターと話していたところ、目に飛び込んできたのが、枕元にあった1.3キロほどの隕石だった。
▼ベッドに落ちてきた隕石の様子。天井には穴が空いている。
最初は、ハミルトンさんはそれが隕石だとは気づかなかった。現場に到着した警察も、近くの建設現場から爆風とともに破片が飛んできたのはないかと考えた。
しかし、建設作業員は爆破はしていないと話す代わりに、「空に明るい火の玉」を見たと話した、と警察はCTVの取材に対して明かした。
ウェスタンオンタリオ大学の研修者たちが調査すると、確かにハミルトンさんのベッドに着地した岩は隕石であることが判明した。
ハミルトンさんは、地元紙に対し、「それが起こった時、私は震え、恐怖を感じました。誰かが飛び込んできたか、銃声か何かだと思いました」と当時の心境を振り返り、こう続けた。
「空から落ちてきただけだと理解した時は、ほっとしました」
ウエスタン大学の科学者たちは、地元住民に対し、他にも、隕石の可能性のある岩に注意し、また、火の玉の映像を撮影した人に対しては、映像を提供するよう呼びかけている。隕石については研究を続けており、最終的には大学に保管する予定だという。
ハミルトンさんは、「私の孫娘は、『おばあちゃんはベッドの上で、隕石に殺されかけた』と言うことができる」とも話している。
※この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しています。